医学部受験生必見!英語の長文の点数が上がらないたった1つの理由

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「英語の点数が上がらない」
「英語の成績が上がらない」
 このようなご相談を毎年受けます。実際に、成績表を持ってきて頂いて、見てみると、最も点数の配点が高い英語の長文で点を落としている人がほとんどです。逆に言えば、英語の長文の点数を伸ばすことができれば、英語の点数が上がり良い成績となりますよね。

 では、なぜ、英語の長文の点数が上がらないのでしょうか?
 こう問いかけると、実に様々な答えが返ってきます。
たとえば、、、
 ・英語を読むスピードが遅いから
 ・単語を覚えていないから
 ・英語の基礎ができていないから
 ・文法が完璧にできていないから
 など、さまざまな理由が返ってきます。しかし、正確に言えば、上記の理由は少し間違っていて、英語の長文の点数が上がらない理由は実は1つしかありません。
 本日は、英語の長文の点数が上がらないたった1つの理由をお伝え致します。

英語の長文の点数が上がらないシンプルな理由

 結論から申し上げると、英語の長文の点数が上がらないたった1つの理由は、長文を読んでいないからです。実際に、振り返ってみてください。

 

学校や塾で習った長文以外に、自主的に取り組まれているものがあるでしょうか?

 

 入試直前期ならともかく、夏の今の時期には、自主的に読まれている長文はきっとないのではないでしょうか?多くの人が原則を見失っていますが、英語は語学ですから、当然触れる回数が多いほどより習得しやすくなります。しかし、英語の成績が上がらない、点数が伸びないと言われる人ほど、長文を読んでいる量が圧倒的に少ないのです

いや、でも、、、

 英語の長文の点数が上がらない理由は、英語の長文を読んでいないからとお伝えしました。中には、「確かにそうかもしれませんが、それだけではないような気がします」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

 

 しかし、実際は、全ての理由はこの1言に集約されます。実際に、私が指導を行った方で、長文を読む量を増やして、成績が伸びなかった人は一人もいません。先ほど、長文の点数が上がらない理由についても長文を読めば解決するものがほとんどです。

 1つずつ見ていきましょう

 

1つ目に登場した理由)英語を読むスピードが遅いから

 確かに、英語を読むスピードが遅いと英語の長文の点数は上がらないでしょう。しかし、なぜ英語を読むスピードが遅いのでしょうか?それは、多くの場合、英語の読む量が少ないからであることがほとんどです。中には、返り読みをすることでスピードが遅くなっているケースもあります。しかし、この場合でも、前から読んで英語の読むスピードを速くするには、前から読むことを意識しつつ、英語の長文を読む量を増やすしか方法がありません。つまり、英文を読むスピードが遅いからというのは、英語を読む量が少ないという事象から生じた結果でしかないのです。

 ですから、読むスピードが遅いからという理由は、英語の長文を読む量が少ないからという理由に集約することができます。

 

2つ目に登場した理由)単語を覚えていないから

 確かに、覚えている英単語の量が少なければ、英語の長文の点数は上がらないでしょう。しかし、なぜ覚えている単語の量が少ないのでしょうか?これも多くの場合、英語の読む量が少ないからであるということがほとんどです。

きっと、覚えている単語数が少ないのは、単語帳で単語を覚えていないからだと考えられる方もいるでしょう。しかし、単語帳で単語を覚えるのは、いわば「インプット」の作業です。その「インプット」した単語を引き出す「アウトプット」の場を経験して初めて「覚えてる」「覚えていない」ということがわかります。少しわかりにくいので、もっと詳しく説明致しましょう。単語を知っていなければ、その単語の意味を答えることはできません。その単語を知るという作業が「インプット」です。一方、意味を知ったからといって、その単語の意味を覚えているかどうかは別問題です。この覚えているかどうかを確認する作業が

「アウトプット」です。「アウトプット」することで、覚えているか覚えていないかがわかります。「アウトプット」の場で、単語の意味を覚えていないことがわかったら、覚え直さなければいけないと感じることで記憶が強化されます。したがって、「アウトプット」の場として、長文を読む訓練は必須なのです。この「アウトプット」をする周期が短ければ短いほど、より触れる機会が多くなるため、覚えやすくなります。

また、同時に、英単語は、英語の長文の中で覚えた方が覚えやすいです。なぜならば、我々が日本語を覚えたのも文章の中で単語を覚えていったからです。思い出してみてください。我々が日本語をどうやって覚えたかを。我々は単語帳を使って日本語を覚えていないですよね!?しかし、年を追うごとに使える日本語の量が増えていきます。これは、文章の中で新しい単語に触れて覚えているからです。もちろん、文章を読むための、ある程度の単語力は必要になるので、初めの頃は単語帳で単語を覚えることも必要でしょう。また、いくら長文の中で単語が覚えられると言えど、その単語の重要度まではわかりません。重要度を調べる上でも単語帳は大切なものですが、ある程度単語を覚えたら、多くの長文に触れながら単語をおさえていくということが単語数を増やす秘訣になります。

以上の理由から、長文を読む量が少ないから、単語を覚えていないと言えます。

 

3つ目に登場した理由)英語の基礎ができていないから

 次に出てくるのが、基礎ができていないから長文を読めないという理由です。基礎ができていないから長文を読めないというのは、確かに正論です。実際に、中学生の頃、英語を習いはじめのときは、いきなり長文は読みませんよね。英語のルールや、過去形・現在形などの時制など、ある程度の文法事項を把握しなければ長文は読めません。しかし、今、学校で長文の授業があるのであれば、あなたには長文を読むための英語の基礎は整っています。

もしかしたら、できていない部分もあるかもしれません。しかし、どこができていないかは、長文を読む中で困ることがあれば、その時に学習すればいいと思います。いきなり長い文は無理でも、易しい文章で語数が少ない文章からなら読めると思うので、ぜひ初めてみてください。

 

 以上のように、長文の点数が上がらない理由として出てくる全ては、英語の長文を読む量が少ないからという、たった1つの理由に集約されます。

 

 最後のもう1つの理由、「文法が完璧でないから」という理由についても考えていきましょう。この理由を答える人は要注意です。なぜなら、この考えを持っていれば、なかなか英語の点数が上がらないからです。

「文法くん」にご用心

 「ネクストステージ」(通称「ネクステ」)などの分厚い文法問題集をやってから、長文をやるのが効果的とよく言われています。しかし、これは大きな間違いです。なぜなら、ネクステをやってからではないと長文ができないということに何の根拠もないからです。文法問題の点数を取るためにネクステをやるならともかく(それでもお勧めはしませんが)、長文の点数を取るためにネクステをやっても効果はありません。

 きっと、

 ある日「おっしゃー、英語やってやるぜ!まずはネクステからじゃぁぁぁぁぁ!」

と意気揚々と始めて、数日後、「あぁ、まだ、こんなに残りのページがある。」と嫌になり、さらに数日経ったら「こんなにやってられるかよ!英語嫌いじゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」となるのが関の山ではないでしょうか?

 なぜそんなことお前にわかるかって?いや、何を隠そう、私(石戸)がそうだったからです(笑)

 

ネクステみたいな分厚い文法問題集は、学校でやっているか、よほど文法が好きでなければこなせないでしょう。実際に、あれだけの文法事項が長文を読むために必要とは思えません。文法が完璧にできなければ長文が読めないという呪縛から開放されましょう

極端な言い方をすれば、「仮定法」も「比較」も長文を読む上では必要ないのです。必要であったとしても、かなり基本的な文法事項(例えば-erがついたら比較級とか)がわかっていれば、長文読解は問題なくできるのです。実際に、あなたが持っている長文の問題集を3つほど開いてみてください。きっと仮定法も比較級もでてきていないと思います。出るか出ないかわからないもののために、やるよりも、長文を読んで必要な文法事項をおさえて行くほうが遥かに点を取る上で効率が良いし、何よりやっていて、楽しいと思わないでしょうか?

 

 俺はこんな文法事項を知っているぜ!ニヤリとする文法くんになるのはやめましょう。その先に英語の点数が上がる希望はありません。例えば、A is to B what C is to D.という構文があります。これは、「AとBの関係はCとDの関係と同じ」という意味です。この構文は、ネクステなどの文法問題集に掲載されていますが、長文では出てきません。私の5年間の浪人生活ならびに、10年の受験指導の中で、長文読解で出てきた回数は0です。したがって、この構文の形を覚えることや意味を覚えることは長文読解をする上では、意味がないのです。一方で、長文中でよく登場する文法事項もあります。例えば、「help O (to)

Vの原型」の形はしばしば登場します。登場するときは、toは省略されることが圧倒的に多いです。長文でよく登場するこの形は絶対に覚えておくべきです。しかし、文法書をやっても一回しか出てきません。このように網羅されている文法問題集は長文を読む上で頻度がわからないため、長文で点を取る上では効果的ではありません。

 したがって、文法が完璧ではないから、長文にはまだ取りかかれないという考えはやめたほうがいいです。そうすれば、時間をかけている割に点数が伸びないので、英語が嫌いとなってしまう可能性が高いのでやめておきましょう。

 英語の長文の点数をあげるためには、「英語の長文を読む量を増やす」これにつきます。ぜひ、これから、英文を読む量を増やしてみてください。3ヶ月も経てば、英語の点数が上がっている実感が湧くことでしょう。

まとめ

 本日は英語の長文の点数が上がらないたった1つの理由について説明致しました。点数が上がらないたった1つの理由は、

長文を読む量が少ないから

 です。

 

 英語の長文を読む量を増やせば、

 ・英文を読むスピードが上がる

 ・覚えている英単語の量が増える

 ・英文を読むために必要な文法事項が学べる

 ので、長文の点数が間違いなく上がります。ぜひ、英語の長文に取り組む量を自主的に増やしていってみてください。そうすれば、間違いなく、英語長文の点数が上がっていきます。 

 

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