これで安心!医学部受験面接でやっておきたい3つの事前準備

2019年03月16日 効率的な勉強法

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医学部受験において他学部と一線を画すものとして、面接試験の存在があります。ところが面接の経験が豊富な受験生はほとんどおらず、どのように対策をしたらよいか分からない場合が多いと思います。

 本日はその面接試験について、私自身の経験と医学部生の話ならやって良かったと思う事前準備について、紹介致します。

医学部受験における面接試験の現状

本題に入る前に、まずは医学部受験における面接試験の現状を確認してみましょう。

 

 医学部は日本全国の大学で設置されていますが、面接試験が課されないのは2018年度現在では、九州大学のみとなっています。2017年度入試からは11年ぶりに東京大学の医学部に当たる理科Ⅲ類でも面接試験が復活し、医学部受験業界では話題を呼びました。このことからも、傾向として面接試験が医学部入試で重視されるようになっているのが分かります。

 

 一方で、合格判定に面接結果がどのように影響するかについては、大学によりばらつきがあります。オーソドックスなものとしては、点数化され筆記試験との合計得点で合否が決まる大学と、点数化はされないものの医師・医学研究者としての資質に著しく欠けている受験生は、筆記試験の成績に関わらず不合格とされる大学とに大別されます。いずれにせよ、筆記試験の成績を上げることが最優先あることは間違いありませんが、面接試験の準備を何もせずに本番に挑むのは非常に危険であるということはご理解いただけるでしょう。

 

 そのような状況下で悩みの種となるのが、筆記試験対策で手一杯になっている中で、面接の準備に割くことのできる時間の少なさです。あれもこれもと手を出そうとして筆記試験の準備に支障が出ては本末転倒です。以下では、効率よくかつ良い結果をもたらすための、面接試験に向けた3つの事前準備をお伝えします。

 

なお、医学部受験の面接の動向は別記事「医学部受験で面接がない大学一覧と今後の動向(2018年度版)」でさらに詳しく紹介しているので、是非参考にしてください。

その1:自己分析

1つ目はまずは自己分析です。自己分析という言葉になじみのない方もいるかもしれませんが、就職活動等においてはよく強調されるもので、簡単にいうと今一度自身について振り返ってみようということです。

 自分のことだからわざわざ分析しなくてもいいじゃないか、という声が聞こえてきそうですが、準備をしておかないと意外と、いざ話そうとしても言葉に詰まってしまう場面が多々あるのが面接です。例えば、「学生時代に頑張ったことは何ですか?」という質問にどのように回答しますか?部活動等で目覚ましい結果がある場合には困りませんが、そうでない場合、「サッカー部で一生懸命練習しました!」というだけでは自分の人となりは相手に伝わっていません。

 

 ここで一つ覚えておいていただきたいのが、面接官が求めているのは大学入学前に素晴らしい結果を残していることではありません。それよりも、物事に取り組んだ姿勢を知りたがっています。先ほどの例ではサッカーに熱心に取り組んだことから何を学んだり、どのような経験をしたか、といったことまで語れるようにしておかなければならないのです。この点で、自己分析は「自分自身について言語化する」ことが最終目標と言い換えることができます。

 

 加えて「なぜ医師になりたいと思ったのか」、「どうして〇〇大学を受験することにしたのか」といった、医学部受験の面接では必ずと言ってよいほど聞かれる質問への回答のためにも自己分析は欠かせません。特にこれらの質問は面接のスタートとなることも多いため、面接官の第一印象を大きく左右します。よどみなく自分の思いを話せるように、事前に自身のことを顧みて分析し、内容を明確に言語化しておきましょう。

 

 自己分析の具体的な手順については、別記事「これで完璧!医学部受験で選ばれる自己PR文の書き方」で詳しく紹介しているので、よければご覧ください。

その2:医学部面接ノート

2つ目におススメなのが、『医学部面接ノート』(代々木ゼミナール/Y-SAPIX)を読むことです。医学部面接ノートは毎年度出版されている冊子で、日本全国の医学部面接に関する情報が網羅的に掲載されています。内容は主に実際の受験生からの情報をもとに作成されているため、面接の形式やどのような質問をされたか、といったことについて詳細に知ることが可能です。

 医学部面接ノートを使う利点としては、受験生の実体験がもとになっているということで、失敗談や面接の雰囲気といった生の情報から、会場の様子をリアルに想像できることが挙げられます。当日のスケジュールや面接の形式を予め知っておくことで、本番でも焦ることなく対応できるはずなので、自身の受験大学の面接について頭にインプットし、事前に流れをシミュレートしておきましょう。

 さらに受験生の声として載っているのが、質問に対する回答例です。もっとこうすればよかったという反省とともに紹介されているものもありますが、中には面接官を唸らせるような好回答例も見られます。もちろん受験生の背景を無視してまったく同じ答えをしても説得力に欠けますが、使えるものは参考にして自分の回答にも取り入れることができます。

 

 他にも医学部面接ノートが面接対策に役立つ理由として、福祉医療に関する時事がまとめられている点も挙げられます。医療福祉に関する時事はどの大学でも問われるとは限りませんが、少なくとも現在の医療現場をめぐる事情を知識として持っておくに越したことはありません。こういった時事問題はなかなか系統だてて勉強する機会はなく、かといって自分でインターネット等で1つずつ調べていくことは非効率的なので、医学部面接ノートはかなり役立ちます。その年度の医療福祉系の重大ニュースや用語について知ったうえで、受験大学と関連の強い内容については自身の意見も述べられるように準備しておくと安心です。もし、家族の中に新聞を読む人がいれば、医療福祉に関する記事をピックアップしておいてもらうのも良いでしょう。

 

 医学部面接ノート自体はやや厚みのある冊子ですが、志望大学に関する内容と時事問題にだけ目を通せばよいので、見かけほどは時間はかかりません。もちろん他大学の受験生の回答例等もヒントになることがあるため、余裕があれば読んでみるのも良いでしょう。国公立の医学部であればセンター試験が終わってからで十分間に合うので、勉強の休憩時間や隙間時間を有効に活用して、少しずつ面接対策も進めていってください。

その3:なるべく早く出願する

最後に面接対策の本質とは離れますが、なるべく早く出願することも面接をスムーズに乗り切るのに効果があります。どういうことかというと、面接試験における待ち時間が大幅に短くて済むということです。「なんだ。そんなことか。」と思われたかもしれませんが、実は面接試験の待ち時間はとんでもなく長いのです。大学により異なるかもしれませんが、少なくともわたしの受験した大学では午前の組と午後の組に分けられ、集合時間は各組で共通でした。ここで想像していただきたいのですが、仮に午前の受験生が150人だったとして、一人当たり20分程度の時間がかかり全部で面接用の部屋が12個あるとした場合、最後の受験生の面接が終了するのにどれくらいの時間を要するでしょうか?1部屋ずつ均等に面接をこなしていくとすると、20(分)×150(人)÷12(部屋)=250(分)つまり4時間以上かかることになります。これはあくまでも仮想の計算ではありますが、2、3時間程度は待たされることが普通であることがお分かりいただけたかと思います。

 

 出願に話は戻りますが、面接の順番は受験番号順となることが多いようです。そのため出願を早くすればするほど若い番号を割り当てられ、早い順番で面接を受けることができるということになります。面接前はいくら準備していても緊張するものですが、異様な雰囲気の待合室の中で何時間も過ごしていると、その緊張も助長されてしまいます。単に早く帰れるだけでなく、面接の出来にも直接影響を及ぼし得るので、志望大学に迷いがないのであれば出願期間が始まったら即座に願書を出せるようにしておきましょう。国公立大学医学部の出願の場合、予めセンター試験の点数によって、どこに出願するかを決めておくと早く出願できることと思います。

 

 ちなみに私の場合、他大学を受験するつもりは全くなく、期間の初日に出願しました。その結果、かなり早い受験番号となりました。そのおかげで面接試験は午前の組の中で、複数ある面接室の1つのトップバッターでした。少し集合時間より早く会場に行き、待っている間に、面接で話す内容の最終確認等をすませました。すぐに、面接会場に移動して、面接が始まったので、緊張する前にあっという間に面接も終わってしまったという感覚でした。無駄な緊張がないことでいつもよりも調子よく話すことができ、ほっと肩の荷が下りたのをよく覚えています。ぜひ、出願のタイミングを考える際の一助になればと思います。

まとめ

医学部受験の面接の事前準備として、私が実際にやってよかったものをまとめると、

次の3つです。

①自己分析

②医学部面接ノート

③早い時期の出願

の3つになります。

 

 医学部受験では筆記試験が何よりも大切なのは確かですが、面接試験の重要度も高まりつつあるのも事実です。最初は勉強の息抜き程度で構わないので、センター試験が終わったら、面接の情報集めから手を付けてみましょう。そして具体的な面接対策を始めるにあたっては、この記事が何かの参考になれば幸いです。

 

 

本記事内で登場した過去のオススメ記事

「医学部受験で面接がない大学一覧と今後の動向(2018年度版)」


 

「これで完璧!医学部受験で選ばれる自己PR文の書き方」


 

本記事で登場したお勧めの問題集・参考書

『医学部面接ノート』(代々木ゼミナール/Y-SAPIX)


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