医学部受験生必見!大学別・理科の配点ランキングと重要度の格差(2019年度版)

2019年10月09日 志望する大学の特徴

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医学部入試では、理科のできが「医学部合格の鍵を握る」と言っても過言ではありません。本日は、医学部受験における理科の扱いをお伝えするとともに、各大学の理科の配点をランキング形式でお送り致します。

医学部受験の入試制度について

まず初めに、本記事では国公立及び私立の医学部の、いわゆる「一般入試」に分類される制度に焦点を当てています(=推薦やAO入試を除いたいわゆるペーパーテストで決まる試験制度に焦点を当てているということです)。知らない方のために、まずは、国公立医学部と私立医学部の「一般入試」の制度について、説明させて頂きます。

 

国公立医学部入試の一般入試では、センター試験と二次試験(個別試験)の合計得点により選抜が行われます。その中で、全国公立医学部でセンター試験の5科目7教科が課される点は共通事項です。ただし配点には、ばらつきがあり、二次試験(個別試験)にいたっては理科そのものを出題しない大学も存在します

 

 一方で私立医学部については、基本的に一般入試では個別試験のみの結果で合格者が決まり、配点は大学ごとに決められているため様々です。二次試験で理科が出題されない国公立と違って、ほぼ全ての大学で理科が受験必須である点が、国公立医学部との最大の違いといえます。(※「ほぼ全て」と言ったのは、帝京大学で英・国・数の受験をすれば理科を受験しなくても良くなるためです)

理科が苦手な人が多い理由

一般入試の理科の扱いが分かった後で、いよいよ本題に入っていこうと思います。

 

まずは、冒頭で申し上げた理科の出来・不出来が「医学部合格の鍵を握る」理由についてお伝えしたいと思います。これは医学部受験において、理科が最も差をつけやすい科目であるからです。

 

 「医学部受験」と聞くと理系科目全般が得意な人ばかりが志望するイメージですが、実はそうとも言い切れません。理科が苦手という医学部受験生は意外と多いです。

 

特に現役生に関しては、次の2つの理由から理科に対して苦手意識を持っている方が非常に多いです(偉そうに申し上げていますがもその一人でした 笑)

①数学・英語といった主要科目に時間を取られるから
②学校で理科の全範囲を学習するのが遅いから

上記2つの理由が、理科の勉強が進まないために「苦手」と感じる理由です。実際、化学で「ナイロン-6,6」「ビニロン」という言葉や物理で「自己インダクタンス」「コンプトン効果」という言葉を聞くと「?」と思ったり、「嫌いな分野」と思われる方も読者の方々にも多いはずです。なぜなら、これらは、理科の後半に習う分野だからです。後半に習う分野だから当然だと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、医学部受験において、受験する10月の時期に数学の後半で習う「積分」を毛嫌いする人はいません。一方、化学の「高分子」物理の「交流」「原子物理」の分野は、10月の時期でも、全くわからない人、言葉を聞くだけで嫌な人は非常に、非常に、非常に多いです。

 

 それなら、浪人生は理科が得意なのか?というと、浪人生の中には、理科なら「避けて通れる」と思って、勉強を意図的に後回しにされている方もいらっしゃるため理科が苦手な浪人生もいらっしゃいます。というのも、前述のように、理科は課されない大学があるからです。反対に数学・英語は医学部入試をする上で避けて通れません。

実際に、国公立医学部の二次試験を見てみると、数学は全大学で必須であり、英語も後期募集のみである山梨大学、そして小論文で英語の知識も問われる群馬大学以外の全ての大学で出題されます。私立医学部についても事情はほぼ同様です。

 つまり、避けては通れない数学・英語の優先度が必然的に高まります。そのため数学・英語に比べて理科が最後まで完成しないまま本番に突入するという事態が頻繁に起こるのです。

 

 逆に言えば、理科ができるようになれば、大きな武器になりますそして、理科を武器にすることは、全然難しいことではありません。数学のように、分野が多岐にわたり、融合問題が出題されることもなければ、英語のように、覚えることが膨大ではなく限られているからです。実際、理科はパターン問題が多いので、コツさえつかめば、どんどん伸ばしていくことが可能です。

 

苦手な人が多い中で、勉強すればどんどん伸びていく。この理由から、理科は最も差をつけやすい科目だと申し上げたのです。

発表!医学部入試における理科の重要度ランキング

理科の重要度がわかったところで、いよいよ、理科の重要度ランキングを発表していきましょう。理科が得意な人は理科の配点が多い大学を。理科の勉強が間に合っていない人は、配点が低い大学を受験候補大学に選んで頂けたらと思います。

 

医学部一般入試における理科の重要度ランキング(2019年度版)はコチラです。

 

【国立】

 

 

【私立】

 

(注)集計方法について

国公立医学部では

(センター試験の理科+個別試験の理科)/(センター試験合計+個別試験合計)

私立医学部では

(個別試験の理科)/(個別試験合計)

を計算することにより、理科の全体に占める割合を算出しています。この割合の高いものから順に並べています。

(注)産業医科大学は私立ですが、一次試験としてセンター試験の結果も選抜に用いられるため、国公立と同じ計算式を適用しています。

 

広島大学と帝京大学の入試制度について

「よし!理科が得意だから重要度の高いところを選ぼう!」と安易に考えているあなた!ちょっと待ってください!ランキングの数字だけを見て判断する前に、いくつか注意事項があります。

 

 一つ目は国公立医学部で最も理科の重要度が高い、広島大学のA配点についてです。広島大学医学部はランキングからも分かるように、A配点・B配点の2種類があります。しかしこの配点は受験者が選べるものではなく、初めにA配点により募集人員の1/2の合格者を決定し、その後に理科の重要度が低いB配点により残りの合格者を決定するものです。すなわちA配点は確かに理科が得意な医学部受験生にとってはかなり魅力的な内容ですが、仮に理科以外の科目で点数が取れずにA配点で合格を勝ち取れなかった場合、B配点では一気に優劣が逆転するリスクがあることは忘れないようにしてください。

 

 二つ目は私立医学部のランキングで2回名前が出てくる帝京大学についてです。本大学の入試制度は特殊で、英語が必須である以外は数学・物理・化学・生物・国語の5科目から2科目を選択する形式となっています。つまり帝京大学①は2科目を両方とも理科から選択したパターン、帝京大学②は数学と国語を選択パターンです。両極端なデータではありますが、個別試験で理科を選択しなくても志望できる唯一の私立医学部であることを考えれば、理科が不得意な医学部受験生にとってはありがたい存在といえます。

理科の重要度の大学間の差は何倍になるか?

最後にランキングの結果を分析していきましょう。

 

 国公立と私立の両者を比較すると、国公立の入試全体における理科の配点の割合を平均すると25%程度になります。一方、私立ではほとんどの大学が軒並み40%を超えてきます。これはある意味当たり前で、センター試験により受験科目が増加する分、理科の重要度が低下することは避けられないからです。

 

 ただし見落としてはならないのが、国公立では大学間の数値の幅が広範である点です。私立では極端な値を示す帝京大学を除けば27.4%から50.0%の間に収まりますが、国公立ではそのレンジは13.3%から51.9%に広がります。

つまり、どこを受験するかによって、理科の重要度が、私立大学では、最大で2倍近く、国公立では最大で4倍近くの差が生まれています

 

このランキングを元に、賢い出願を行って、見事、合格を手にされることを心より祈っております。

まとめ

医学部入試における理科の重要度ランキングからわかることは次の5つです。

① センター試験・個別試験ともに理科の配点はバラバラで、理科が不要の大学もある
② 浪人生は現役生よりも理科でよい点が取れる可能性が高い
③ 広島大学の配点及び帝京大学や一部の大学の選択科目に要注意
④ 全体としては国公立よりも私立の方が理科の重要度は高い
⑤ 理科の重要度は国公立では最大4倍、私立では最大2倍違う

医学部受験生の中には勉強すべき科目を減らすという理由で、私立を志望する選択をする方もいらっしゃるかもしれません。もちろんそれも有効な戦略ですが、もし何か一つでも武器があれば十分に国公立でも勝負できることもお分かりいただけたと思います。志望校を決定するときには細かくデータを分析し、どの土俵で戦うのが本当に自分にとって有利かを今一度考えてみることをお勧めします。どの大学に出願すれば良いかわからないという方は、医学部受験専門のプロに相談してみるのも良いでしょう。本記事が出願する際のお役に立てば幸いです。

 

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