兵庫医科大学の前期一般入試の生物の傾向と対策

2018年11月08日 志望する大学の特徴

兵庫医科大学生物

先日の兵庫医科大学の物理についての記事で、医学部受験の中でも、出題範囲が幅広いこと、時間制限がきついことをお伝えしました。兵庫医科大学の生物も小問集合で様々な単元から幅広く出題される、そして問題数が多く、時間制限がきついという同じ特徴があります。
 本日は兵庫医科大学の一般入試の生物について、出題傾向とそれを踏まえた具体的な勉強法を紹介します。

兵庫医科大学の生物の試験形式・配点は?

はじめに兵庫医科大学の入試制度について、確認しておきましょう。

 

実は兵庫医科大学の入試制度は、2019年度に大きな変更があります。具体的には、従来の数学、英語、理科2科目で第1次試験判定を行う一般入試である「一般入試A(4科目型)」に加えて、英語の技能を評価する資格・検定試験の成績を利用する「一般入試B(高大接続型)」が新たに導入されます。また、これに伴って従来のセンター利用入試(前期)及びセンター利用入試(後期)が廃止されます。

 

結果として兵庫医科大学の入試制度は、一般入試A(4科目型)(約85名)、一般入試B(高大接続型)(約10名)、一般公募制推薦入試(約12名)、地域指定制推薦入試(5名以内)の4種類が存在することになります(カッコ内の人数は募集人数)。

 

本記事では最も受験者数の多い、一般入試Aの試験内容について扱います。他の試験制度との併願等の可否については、大学HPで確認してください。

 

一般入試Aでは、第1次試験と第2次試験の二段階で合格者が選抜されます。

第1次試験では数学、英語、理科2科目、小論文が課されますが、小論文は2次試験合否判定時に使用されます。そして第1次試験に合格した受験生は、およそ1週間後に第2次試験として面接が行われ、最終的に第1次試験、第2次試験の成績及び、調査書などを多面的・総合的に判定して合格者が決定されます。

 

各試験の詳細な点数配分は、

【一次】数学:150点 英語:150点 理科:100点×2 小論文:50点

【二次】面接:点数化なし

であり、点数化されるのは第1次試験の550点分です。

 

 理科については、物理・化学・生物の3科目から2科目を選択します。理科は2科目に対して制限時間が120分であるため、1科目に割ける時間はおよそ60分となります。

 

 生物に関しては、大問7つで構成され、それぞれ1~7個程度の設問が与えられます。例年、大問1は幅広い範囲からの小問集合、大問2以降は1つの単元について問われる問題が出題されています。

 

 解答形式は記号を答える問題、語句を答える問題、記述問題と一般的な形式です。記述は100字を超える長文を答えなければならないのが特徴です。例えば2017年の問題では120字以内で答える問題、150字で答える問題と2つの長文問題が出題されています。長文については対策が必要です。

兵庫医科大学の生物の問題の難易度と合格に必要な得点率は?

続いて、兵庫医科大学の一般入試の生物で目標とすべき点数について、過去の合格最低点や難易度から考えてみましょう。

 

兵庫医科大学の合格最低点を見てみると、550点中で、

2018年度:351.8 2017年度:371.5 2016年度:337.3

となっています。

これらの平均を取ると353.5点となり、2017年度は特に合格最低点が高かったことも鑑みれば、合計で360点取れれば合格圏内といえます。

 

そこで難易度も考慮して、各科目で何点ずつ取るべきかを算出すると、

数学:95点 英語:90点 理科:140点 小論文:35点

とすれば、合格点に達することが可能です。

 

兵庫医科大学の理科は制限時間に対する問題数が多いため、80点、90点と高得点を取るのは至難の業です。理科2科目で70点ずつを取り、合計140点とするのが一般的な受験生の戦略になるでしょう。

 

生物に関しては、短い時間で多くの問題を解くカギとなるのは、大問1で悩みすぎないことです。大問1でまだ時間的に余裕があるため、つい考えすぎてしまう人も多いかと思いますが、ここで時間をかけてしまうと標準的で点をとりやすい大問2以降にかける時間が不足してしまいます。兵庫医科の問題は知識を問う問題が多いです。そのため知識をより確実なものにしておけば1問1問で悩む時間が減り高得点を取れるようになると思います。

 

 難易度については、大問2以降は標準的なレベルの問題が多いです。長文も文字数は多いですが、なにか実験結果を考察するというよりも知識を文章で説明するという問題なので対策しておけば困ることはないでしょう。しかし大問1の小問集合は難しいです。なぜならば、適切な選択肢を「すべて」答えよという形式のため、すべての選択肢の正誤を完璧に判断できないと得点にならないからです。医学部受験では考察力が問われる大学が多いですが、兵庫医科大学は知識を問われる問題になっています。

兵庫医科大学の生物の頻出分野は?

次に兵庫医科大学の生物の頻出分野を過去5年の入試問題から分析していきます。

 

【頻出単元】

兵庫医科大学は大問1に小問集合が20問もあるため幅広い範囲からの出題があります。また前述のとおり適切な選択肢を「すべて」選ぶ形式のため、幅広い範囲の知識を完璧に記憶しておく必要があります。そのためどの分野が頻出かどうか気にせず勉強するのが重要です。

頻出をしいて上げるなら他の私立大学医学部と比較すると、生態や進化と系統からも多く出題されています。そのため生態、進化と系統を含めた全範囲をしっかりと勉強しましょう。

 

【あまり出題されない単元】

 基本的には全範囲から出題されていますが、他大学と比較すると自律神経やホルモンからの出題は少ないです。ただ、医学部受験では基本的に頻出の分野なのでこの分野を勉強しないのは危険です。しっかりと勉強しておきましょう。

お勧めの兵庫医科大学生物の対策方法

最後に上記内容を踏まえた具体的な対策法を紹介します。兵庫医科大学の問題は知識を問う問題がほとんどです。長文記述も実験を考察するわけではなく、持っている知識を長文で説明するという問題が多いです。そのため重要なのは知識を完璧にしておくことです。ハイレベルな解説書と標準レベルの問題集、一問一答方式の問題集を繰り返し解いておくことが重要です。考察が苦手な医学部受験性でも知識が完璧であれば高得点が狙えるため、対策しやすい大学といえると思います。目標は70点ですが、対策をきちんと行えば80点を超えることも十分にできます。

 

お勧めの解説書は『大森徹の最強講義117講 生物』(文英堂)です。この1冊に載っていないことはまず出題されません。繰り返し読み込み知識を頭に叩き込みましょう。

お勧めの問題集は、標準的な典型問題が多く掲載されている『生物基礎問題精講』(旺文社)と1問1答形式で知識が定着できているかの確認に便利な『生物早わかり 一問一答』(KADOKAWA/中経出版)『生物基礎早わかり 一問一答』(KADOKAWA/中経出版)です。上記解説書、問題集を冬のはじめころまで繰り返し、2、3、4回と読み直し、解き直し知識を定着させましょう。そして冬から過去問をはじめましょう。過去問をとくことで知識の定着が曖昧な部分もはっきりすると思うので、その分野を再度学習しなおしましょう。

より詳細な問題集の使い方は、過去記事「実力をつけるための問題集のトリセツ!効果的な11個の使い方」を参考にしてください。

まとめ

兵庫医科大学の生物の傾向と対策法のポイントは、

  • 大問7つで選択問題なし。制限時間は理科2科目で120分
  • 問題の解答形式は、選択肢、語句、記述(100字を超える長文)がある
  • 大問1の小問集合は適切な選択肢を「すべて」選べという形式であり、点がとりづらい。
  • 大問2以降は標準的なレベルであり点がとりやすい。
  • 目標点は生物が70%。(対策を十分に行えば、80%も到達可能)
  • 幅広い範囲から出題されている。分野をしぼらず勉強することが重要である。強いて挙げるなら生態、進化と系統の出題が多く、自律神経、ホルモンの出題が少ない。
  • 解説書はハイレベルなものを1冊読み込む。そして標準レベルの問題集、一問一答方式の問題集を使って知識の定着をはかる。

 

の7点です。しっかり対策を行い合格を勝ち取りましょう。

 

本記事内で登場した過去のオススメ記事

「兵庫医科大学の前期一般入試の物理の傾向と対策」


 

「実力をつけるための問題集のトリセツ!効果的な11個の使い方」

 

兵庫医科大学の過去問題やその他の教科の傾向と対策

 こちらのページで過去問を無料で閲覧できます

 また、その他の教科の傾向と対策についても見ることができますので、

 ご参考にしてください。

兵庫医科大学の過去問ページ

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本記事で登場したお勧めの問題集・参考書

『大森徹の最強講義117講 生物』(文英堂)


 

『基礎問題精講』(旺文社)


 

『生物早わかり 一問一答』(KADOKAWA/中経出版)


 

『生物基礎早わかり 一問一答』(KADOKAWA/中経出版)


 

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