医学部受験で理科3科目を課す大学一覧と今後の動向(2017年度版)

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意外に医学部受験で勘違いされているのが、受験科目について。
医学部受験で必要な科目は大学により大きく異なります。
例えば、数学を受験しなくてもよい私立大学、理科を受験しなくてもいい国公立大学など様々です。
中には、通常理科2科目(化学・生物・物理から2科目)の医学部受験で、強気な姿勢で理科3科目(化学・生物・物理)を課す大学もあります。
本日は理科3科目を課す大学の紹介と、今後の流れも踏まえてお伝え致します。

理科3科目を課す大学は九州大学のみ

まず、結論から申し上げると、2017年度の入試で、理科3科目を課す医学部は、国公立大学、私立大学の全医学部で、九州大学のみです。九州大学のたった1校のみです。そして、九州大学でさえも、2019年度入試から理科2科目へと変更となります。つまり、2019年度から、理科3科目を課す大学はなくなります。そして、医学部受験で理科3科目を導入する大学は、少なくとも入試制度が変更となるまでの、この3年では増えることはないと考えて良いでしょう。「理科3科目を勉強しないと・・・」と焦って検索された方には、朗報ですね。

九州大学の入試制度は?

では、具体的に九州大学がどのような形で、理科3科目(化学・生物・物理)を課しているのか?それは、センター試験で生物、個別試験(二次試験)で物理・化学の受験を必須としています。

 具体的なセンター試験と二次試験の配点は次のようになります。

 【センター試験】450点

  英語:100点 数学:100点 生物:50点 物理または化学:50点 国語:100点 社会:50点

 【個別試験(二次試験)】700点

  英語:200点 数学:250点 物理:125点 化学:125点

 センター試験と個別試験(二次試験)の合計1150点中何点取れたかで合否が決まります。このような形で化学・生物・物理の3科目が九州大学では、必要となっています。

九州大学の入試案内はこちらをご参照ください。

九州大学 医学部 医学科のホームページです。医学科のご案内、教育、入試情報、オープンキャンパス、学生生活などの情報をご覧頂けます。

理科3科目導入の背景は?

あなたも、もしかしたら、医学部では理科3科目の勉強をしなければいけないということを聞いたことがあるかもしれません。医学部の理科3科目の導入は、2006年度入試から始まりました。2006年度入試から、京都大学、大阪大学、京都府立医科大学、大阪市立大学、佐賀大学の5大学が理科3科目を課すようになり、続けて、九州大学や岡山大学などの国公立大学が続けて理科3科目の導入を行いました。

 理科3科目を導入した背景は、医学部合格者の割合は「化学・物理」選択の方が多く、高校で生物を習っていない人が多いためだと言われています。すなわち、医学部に入った段階でRNA?伴性遺伝?みたいな状態で入ってこられては困ると大学の先生が考えられたのだと思います。全ての学生が、一通り生物を学習しているのであれば、ある程度の知識を持っていることを前提として講義ができるから、より高度な医療知識を伝えることができ、優秀な医師が輩出できると考えられたのでしょう。実際、2006年度以降、次第に理科3科目を課す大学が増えてきました。

理科3科目が減った理由は?

ところが、2010年度から理科3科目を課す大学がどんどん減っていきます。これには、2つの理由があります。1つは、2012年度入試より、センター試験で理科を受験できるのが2科目になったことです。それまでは、理科をセンター試験で3科目受けて、個別試験(二次試験)で理科2科目という大学がほとんどでした。センター試験で理科3科目が受けれなくなったので、理科3科目をやめたというのが理由の1つです。

 そして、もう1つの理由が、理科3科目を課したことで、皮肉なことに、優秀な学生を確保できなかったことです。あなたもご存知のように、高校で習うのは、理科2科目までです。理科3科目の大学を受験するには、理科1科目は自分で勉強しなければなりません。自分で勉強しなければならないとなったときに、よほどそこの大学にこだわりが無い限りは、自主的に勉強しようとは思わないですよね!?ただでさえ、他の科目が間に合っていないのに、新たに、自分で理科を勉強しようと思える人は非常に少なかったようです。結果、優秀な学生の確保のために考案された理科3科目の入試制度は、逆に合格者のレベルを下げる結果となった大学も出てきました。大学によっては、一年で理科3科目の入試制度を廃止した大学もあります。

理科3科目の今後の流れは?

上記の2つの理由を考えると、今後理科3科目を課す大学は増えることはないと考えられます。少なくとも2020年度に入試制度が大きく変わるまでは、理科についての動向は変わらないと考えるのが妥当でしょう。

 「でも、もし行きたい大学で理科3科目が必要になったら?」中にはこのように考えられる方もいらっしゃるでしょう。もちろん、その可能性は0ではありません。しかし、安心してください。理科を3科目にするというような、自分で新しく学習する必要があるような、大きな負担が課される入試制度の変更の場合は、制度を変更する2年前、3年前に発表があります。急に理科が3科目になるなんてことはありませんので、安心して受験勉強に励んでください。

まとめ

医学部受験で話題に上がる「理科3科目」の入試制度について

2017年度入試で理科3科目を課す大学は九州大学のみです。

その九州大学も2019年度入試からは理科2科目となります。

今後、理科3科目を課す大学は出てくることはないとしばらくは考えて良いでしょう。

 

同時に理科3科目を導入した背景には、学生に生物の知識も知っておいて欲しいという意図があることも覚えておきたいポイントです。この点を踏まえて、生物の勉強とまではいかなくても、日頃から医学のニュースについては、関心を寄せておくと、どこかで役に立つかもしれないのでお勧めです。この記事があなたの勉強の一助になることを祈っております。

 

生物、物理選択を迷われている方はこちらの記事をご参照ください。

 

2018年度の入試情報についてはこちらの記事をご覧ください。

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