医学部再受験生専用勉強マニュアル ~物理編~

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医学部受験生の多くが選択する物理。

時間はかけたくないけど、ライバルには負けられない。

そのような再受験生のための、短期間で物理の成績を上げるマニュアルをご紹介します。

物理は難しい!?

「物理は、計算が多くて難しい。」「物理は、化学と違って知識を問われる問題が少なく、点が取りづらい。」

物理が苦手な再受験生は、このようなイメージを持っていると思います。

 

確かに、これらの感想は事実でもあります。

しかし、物理を選択するメリットも大きいことをここではお伝えしたいと思います。

 

物理の試験で求められていることは、「情報整理能力」と「問題の本質の理解」です。

物理では問題文が長くなる傾向があります。

これは化学のように単発の知識を問おうとしているわけではないことの証左です。

一つ一つ手順を踏んで、問題の本質を紐解いていこうという意図があります。

結果として長い問題文から、必要となる情報を抽出する力も求められることとなります。

 

一見すると、ブランクのある再受験生にはハードルの高い要求のようです。

ところが、これを帳消しにするほどの物理の魅力(?)があるのです。

 

何よりも物理には暗記事項が少ないことが、最大の魅力です。

暗記することといえば、分野ごとで使用する公式程度です。

また、それぞれの分野の問題のパターンもかなり明確です。

 

さらに、分野も非常に限られています。

力学・波動・熱・電磁気・原子の5つです。

 

要するに、とても狭い範囲の中でパターン化された問題の解法を修得すればよいのです。

出題者は問題の本質にたどり着くまでの道のりを、手を変え品を変え聞いているだけです。

パターン問題をきちんと修得すれば、見たこともない問題というのはほぼなくなります。

 

情報整理能力も練習量に比例してついてきます。

問題の流れもある程度パターン化されているため、「この数字はどこかで使いそうだな。」「この問いの答えは後で式の中に出てくるだろうな。」といったことも予想できるようになります。

 

パターン問題の修得に要する時間は他の科目に比べ、短くて済むのが物理です。

あとは問題演習でパターンの定着、非典型問題への対応に時間を割くことができます。

この意味で、短期間合格を目指す再受験生にとっても、メリットはあるといえます。

 

それでは具体的なマニュアルについて触れていきます。

再受験生のための物理の学習手順は大きく分けると3つです。

手順1.教育課程に変更がないかチェックする

2015年度入試から、新課程に対応した出題となっています。

物理の大きな変更点は、物理Ⅰ・Ⅱから物理基礎・物理という区分けになった点です。

内容としても、物理基礎は導入的な色合いが強くなり、物理Ⅰから押し出された単元の多くが新課程の物理に組み込まれています。

 

特に20代半ばから30歳前後の再受験生は、影響を強く受けます。

旧課程では原子の分野を勉強しなかった学生も多いはずです。

場合によっては、0から一つの単元を勉強しなければならなくなるので、覚悟しておきましょう。

 

加えて、新課程の物理に旧課程の物理Ⅰ・Ⅱの内容が統合された形なので、一つの科目としては分量が増えています。

旧課程の物理Ⅱの感覚で物理のセンター試験を受けないよう、注意してください。

 

いずれにしても、現在はインターネットで情報は簡単に手に入れることができます。

どのような年代の再受験生であっても、一度はあなたが現役だった頃の課程に変化はないか目を通しておきましょう。

 

手順2-1.勉強計画を作成する(勉強開始~半年程度)

勉強を開始して第一の目標は、

  • 各単元でどのようなパターンがあるかを知る。
  • 問題の本質を理解する。

この2点です。

 

もちろん、公式が抜けてしまっている再受験生は、この時期に総ざらいをしましょう。

注意しなければならないのが、公式も文字を暗記するだけではダメだということです。

必ず意味を理解しながら覚えてください。

導出過程を聞かれる問題も頻出です。

 

欲を言えば、他の科目でも同様ですが、一周目でなるべくパターンを理解し、覚え(るように努力し)てください。

できる限り時間を掛けずに、次のステップに進みましょう。

 

少なくとも以上の内容を半年程度で終えるよう、計画を練ってください。

既に物理の基礎に自信がある再受験生は、手順2-2からスタートしてください。

 

 

その2-2.勉強計画を作成する(~センター試験)

パターン問題のインプットが終わったら、次は問題集で練習を繰り返します。

ここで解けなかった問題はパターンとして定着が十分ではなかったことになります。

解説を見てもピンとこない場合は、参考書に立ち戻って再度暗記し直しましょう。

 

時間のない再受験生は、この時期の勉強が重要です。

どれだけ多くの問題に触れられるかが、自分の使えるパターンのストック量に直結します。

 

センター試験対策を始める12月までに、問題演習の期間を最低でも2~3か月とってください。

その2-3.勉強計画を作成する(センター試験直前期)

2月からは、センター試験の対策に専念してください。

この頃には計算問題にはあまり心配はいらないと思います。

しかし、二次試験では問われないような知識問題が比較的多く出題されます。

例えば、光の波長と屈折率の関係はセンター試験ならではの知識といえます。

 

専用の問題集を買って、何セットか解いて、独特の知識をここで修得しましょう。

 

その2-4.勉強計画を作成する(~二次試験)

センター試験終了後は、ひたすら大学の過去問を使って問題演習をします。

この時期の勉強を効率化するためにも、必ず受験大学の問題を分析してください。

 

というのも、既にお伝えしている通り、物理はとても単元の少ない科目です。

つまり、入学試験の出題傾向にもおのずと偏りが見られるということです。

 

傾向を分析することで、最後の追い込みで何を勉強すればよいか明確になります。

 

手順3.参考書を選ぶ

いざ勉強をするにあたって、具体的にどのような参考書・問題集を使えばよいかわからない再受験生もいると思います。

 

わたしがおススメするのは、河合塾出版の『物理のエッセンス』です。

これは分量的にも短期間で一周することができます。

そして、単元の説明だけでなく、問題を解けるようになることに重点を置いています。

タイトルのとおり、物理を勉強するのに必要なエッセンスがつまっています。

初学者でもパターンの暗記に最適な一冊です。

 

続いて、実戦問題集は同じく河合塾出版の『良問の風』に取り掛かってください。

同じ出版元なので、この流れで勉強するとエッセンスとの対応関係が分かりやすいです。

時間が許す限り回してほしいところです。

ただ、1年以内の合格を目指すなら、1周やって苦手な分野や分析した受験大学で出題可能性の高い単元だけもう一度手を付けるのが限度でしょう。

 

この上位レベルの参考書に『名問の森』という問題集がありますが、よほどの難関大学でなければ必要ありません。

もし予備校等に通っていてテキストがあれば、そちらを演習用の問題集として利用するとよいでしょう。

 

センター試験対策は多くの専用問題集があるので、人気のものをネットで調べて買えば十分です。

 

二次試験対策では赤本などで、実戦形式の演習。

さらに、数研出版の入試問題集などで、志望大学で頻出の分野の演習をしてください。

 

 

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その4.計画の進捗状況を定期的にチェックする

勉強計画を立て、手元に参考書・問題集がそろったら、いよいよ勉強の開始です。

とにかく、『物理のエッセンス』を早く終わらせて、問題演習に移行することが肝心です。

 

その中で、10月、11月頃にある模試にもチャレンジしていきましょう。

自身の理解度を計れるだけでなく、志望大学の中でどの程度の順位にいるか明らかになるので、モチベーションの維持にもつながります。

 

模試の結果等を参考に勉強方法に不備はないか、進み具合は適切かを、一カ月単位で振り返ることも忘れずに行ってください。

問題点があれば事前の計画にこだわらず、現実的に達成可能な計画に変更しましょう。

 

それでも進捗具合によっては、全範囲を終わらせることができないこともあり得ます。

そのようなときは、次の方法で乗り切ってください。

どうしても時間が足りなくなったら…

冒頭で述べたように、物理は力学・波動・熱・電磁気・原子の5つの単元に分けられます。

パターンは少ないといえども、やはり短期間ですべてをこなすとなると、それなりに大変な思いをします。

 

そこで、どうしても時間が足りず、10月頃までに全範囲の基礎を終えられそうもない場合は、思い切って原子の分野を切り捨てましょう。

 

原子の分野は今のところ、センター試験では選択問題の扱いであり、国公立の大学の二次試験での出題は非常に少ないです。

勉強時間と本番で取れる得点との費用対効果を考えると、コストパフォーマンスは悪い分野といえます。

 

こうすることで1カ月弱の勉強時間を捻出することができます。

確かに、新課程で原子分野は必修なので、出題されても文句をつけることはできません。

それでも、全範囲をすることだけに力を注いで中身が伴わなかった、という状況よりはマシといえるでしょう。

まとめ

再受験生が、医学部入試で物理を突破する道筋が少しずつ見えてきたでしょうか?

旧帝大卒以上の再受験生であれば、過去の記憶を思い出す作業がメインとなるので、完成までの期間をさらに短くすることができるでしょう。

一方で、基礎力に不安のある再受験生でも、時間さえかければ安定して高得点を狙えるようになります。

 

そのために実践してもらいたいのが、

  • 物理の勉強法

手順1.最新の教育課程のチェック

手順2.勉強計画の作成

(基礎固め→問題演習と弱点の再確認→センター対策→入試の傾向分析→二次対策)

手順3.参考書の選定

手順4.勉強計画の定期的なチェックと修正

  • 原子分野の勉強の要否の検討

です。

 

最後になりますが、現役生の多くは高校3年の1年間で理科を完成させます。

つまり、内容を忘れてしまった再受験生も、ほとんど同じ土俵に立っているといえます。

 

その意味で、物理の勉強に関して、大きな心配をする必要は実はありません。

勉強をすればするだけ点数が伸びていく科目なので、肩の力を抜いて是非楽しんでください。

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