【高3生・浪人生必見!】医学部受験生の夏休みのお勧め勉強法
浪人生の方は7月の前半から、現役生の方は7月後半から、夏休みに入ることと思います。受験期の夏休みの過ごし方は、合否を左右する重要なものになります。実際に、受験の世界では、「夏は受験の天王山」という言葉があるくらいです。
本日は、医学部受験生にとって夏休みがどのような意味があるのか?そして、夏休みにどんな勉強をすればいいのか?についてお伝え致します。
「夏は受験の天王山」の意味
まずは、「夏の過ごし方がメチャクチャ重要」ということについて説明させて頂きます。
冒頭でも触れましたが、「夏は受験の天王山」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
ご存知ではない方のために説明しておくと(※興味が無い方は飛ばして下さい笑)、、、天王山というのは、京都府にある山で、かつて「山崎の戦い」が起こった場です。「山崎の戦い」とは、織田信長が明智光秀に裏切られ殺された後、敵をとるために出陣した豊臣秀吉(当時、羽柴秀吉)が明智光秀と戦った戦(いくさ)です。
天王山で豊臣秀吉が明智光秀を破り、天下を取ったことから、「勝敗や運命の分かれ目」を天王山といい、「◯◯は△△の天王山」という形で使われます。
受験の世界では、「夏」が天王山だと言われています。すなわち、夏の過ごし方で、勝敗の分かれ目(合否)が決まるということです。
では、なぜ夏は合否を左右する重要な意味を持っているのか?
それは、夏は自分の勉強ができる最後の長期期間だからです。
夏は自分の勉強ができる最後の期間
夏が終わった後のことを想像してみて下さい。夏が終わると、模試が多く入ってくるため休日が潰れていきます。休みが少ない中日々やることに忙殺され、あっという間に冬になります。冬休みの間は、休み自体少ないのと、直前期なので皆同じような勉強を行うため、他の医学部受験生と比べて大きく伸びるという要素がありません。
上記をご覧頂くとご理解頂けると思いますが、夏は自分の勉強ができる最後の期間と言っても過言ではありません。夏に正しいやり方で頑張ると、周りの人と大きく差をつけて伸ばすことも可能です。なぜならば、夏の時に、何をやるかというのは、人によって様々だからです。そして、夏のときには、まだ100%頑張れていない人もいます。焦っていない人もいれば、まだ部活動をやっている人、文化祭・体育祭に向けて実行委員をやっている人等がいるからです。だからこそ、夏の頑張りは、他の医学部受験生と差をつけることに繋がります。
したがって、この夏にどれだけ自分の勉強ができるかは大切で、その意味で「夏は受験の天王山」という言葉は言い過ぎではなく実際その通りなのです。
で、何やればいいの?
先ほどは、夏の重要性についてご説明しました。ここまで聞いたあなたはこう思っていることと思います。
「夏が大事なのはわかった。むしろ、やる気はもう満タンですわ。ワテが聞きたいのは、何を夏にやるのがいいか聞きたいんや?」と。
夏休みにやることは次の3つです。
1)あなたの苦手な分野
2)理科
3)センター試験対策
特に夏休みにやるべきことは1)あなたの苦手な分野と2)理科です。
上記2つに取り組むべき理由は3つあります。
1つ目の理由)医学部受験では、高得点が求められるから
医学部受験では、標準問題で、高得点を取ることが求められます。したがって、「あっ、やべ。この分野は無理やわ」とTHE END問題(0点)があれば、あなたの敗北は確定的なものになります。
※ 医学部受験の問題傾向については、過去記事
「医学部は東大より難しい!?医学部数学と東大数学の違いから考察してみた」を参考にしてください。
だからこそ、苦手な分野を夏にやっておきましょう。苦手な分野を克服するには、1日とかでは難しいので、数日かけることができる夏が最適です。
ただし、すごく細かいことですが、、、苦手な分野でも出題頻度が低い分野や苦手な人が多い分野については、夏にやるべきことではありません。大切なのは、出題頻度が高い分野・自分は苦手だけど、周りの医学部受験生は苦手ではない分野です。
例えば、「整数問題が苦手」という場合、センター試験の整数問題でいつも0点近いということであれば、対策の必要があります。それは、センター試験で100%出題され、周りの医学部受験生も点を取ってくるからです。しかし、「整数問題が苦手」と言っても、「東大・京大などの整数問題がいつも解けないんですよね」という場合は、対策の優先順位は低いです。なぜなら、このレベルの整数問題は苦手な人がほとんどだからです。そして、そもそも、二次試験や私大の試験で、そのレベルの整数問題が出るかどうかも疑わしいですよね。あくまでも、差をつけるための修行ではなく、差をつけられないための補強の位置づけに苦手な分野の克服があることを覚えておいてください。
理科が優先的に入っているのは、通常現役生は理科を集中的に取り組んできたということはないので、苦手という意識がない人でもまだまだ伸びる余地があるからです。そして、医学部受験生で勝つ人は、理科も仕上げて高得点をとってきます。あなたも負けないように理科に取り組みましょう。
2つ目の理由)コストパフォーマンスが高いから
「コストパフォーマンス」とは、かけた時間に対する効果を表します。実は、苦手な分野も理科もコストパフォーマンスが、かなり高いです。
例えば、同じ30点を上げるのでも40点を70点に上げるのと70点を100点に上げるのでは、かかる労力が全く違います。当然40点を70点に上げるほうが遥かに楽です。一生懸命頑張っている人でもなかなか100点を取る人はいなくても、普段頑張っているように見えない人で、試験前に勉強して60~70点取る人って周りにいないでしょうか?それは、その人が賢いというのもあるかもしれませんが、40点を70点に上げるのは比較的簡単だからです。
また、苦手な分野は、食わず嫌いなだけで、集中的に勉強してみたら、すぐにできるようになったということも珍しくありません。だからこそ、苦手な分野の勉強はコストパフォーマンスが高いのです。
一方、理科の場合は、先ほど述べたように、今まで対策が手薄であった人が多いのですぐに伸びます。さらに、各分野が独立しており、分野ごとに学習ができます。さらにさらに、試験で出題されても融合問題は基本的に出ないので、やったらやっただけかえってくるのも理科に特徴的です。数学では、積分を極めてもベクトルも使う融合問題が出題されたらできませんよね。その点、理科は融合問題がでないので、マスターした分野は点が取れるようになります。理科はもう1つ大きな特徴があります。それは、センター試験でも二次試験でも必ず出題されるということ。伸びやすく、点に結びつく可能性が高いので、理科はかなりコストパフォーマンスが高い「おいしい」教科です。
以上の理由から、夏に「苦手な分野」や「理科」を勉強することはコストパフォーマンスが高いのでお勧めです。
ちなみに、このように学習する時には、学習効率を考えながらプランを立てることが大切です。「学習効率とは何か?」については、以前書いた記事「「質」とか「効率」って何よ?勉強の「質」と「効率」を言語化してみた」をご参考にしてください。
3つ目)高いモチベーションを保てるから
夏に「苦手な分野」と「理科」に集中して取り組むべき理由の3つ目です。これは、2つ目の理由にも関係しますが、「苦手な分野」や「理科」に取り組むことは、モチベーションを上げるのにも、役立ちます。なぜか?
それは、先ほど申し上げたように、これら2つは、勉強すれば短期間で「できるようになった感覚」を持つことができるからです。「今日は◯◯ができるようになった」「あー、なるほど、これってこういうことなのか!」と毎日進んでいる感覚やわかる喜びを味わうことは、長い夏を乗り切る心の栄養になること間違いありません。
センター試験対策について
夏にやるべきこととして、「苦手な分野」と「理科」を特にやることをお勧めしましたが、最後に「センター試験の対策」についても触れておきます。
これは、国公立大学医学部しか考えていない人限定ですが、センター試験で現時点で8割ない人はセンター試験の対策も考えて夏の勉強プランを立てるべきです。なぜならば、センター試験で点数が取れなければ国公立大学医学部には合格できないからです。逆に言えば、センター試験で点数が取れれば、二次試験の力がなくても合格できる医学部はあります。だからこそ、国公立大学の医学部しか考えていない人。そして、センター試験の点数が8割に達していない人は、夏にある程度センター試験の点数が取れる目処を立てておくプランを立てることをお勧めします。
特にやっていただきたいことは、国語です。センター試験で「失敗」する人というのは、大体国語で爆死しています。「失敗」という言葉を使っていますが、実際は「失敗」ではありません。大体が実力が反映された結果点が取れていません。なぜなら、「失敗」する人に限って、国語の対策を行っていないからです。
あなたは大丈夫でしょうか?
学校や予備校の授業以外で国語の勉強を何かやっているでしょうか?
やっていない人もご安心ください。やっていない人が多いですから。しかし、そういう人たちは大体センター試験の国語で「失敗」しています。そうならないためにも、センター試験で8割をまだ取ったことがない人は、国語の勉強も夏休みに取り入れましょう。
長々と書きましたが、充実した夏休みを過ごせること、心より祈っております!!
まとめ
「夏は受験の天王山」という言葉があるように、医学部受験においても夏はとても大切な意味を持っています。夏を有意義なものにするために、あなたに特にお勧めするのは、次の2つです。
1つ目)苦手な分野の対策
2つ目)理科の対策
この2つに取り組むことを全力でお勧めする理由は次の3つです。
理由1)医学部受験では高得点が求められるから
理由2)コストパフォーマンスが高いから
理由3)高いモチベーションを保てるから
上記2つの対策に加え、国公立大学医学部専願の人で、センター試験の点数が8割に満たない人は、センター試験の対策も勉強のプランに組み込みましょう。その時に、ぜひ取り組んで頂きたいのは国語です。
医学部受験では、満遍なく高得点を取ることが求められています。標準問題をミスなく点が取れるように、コツコツと夏も頑張って下さい。夏頑張って、しっかり伸びた人は、「医学部合格」という現実感が湧いて秋以降の勉強にも力が入るので、「夏は受験の天王山」の言葉を旨に頑張りましょう!応援しています。
追伸
高校2年生までの方は、今から夏を有意義に使う習慣がつけば、医学部現役合格を確実なものにできるので、「あー、高3になってから頑張ろう」と思わず、今から猛烈に頑張ってくださいね。
追追伸
夏の勉強を効果的なものにするために、塾や予備校の夏期講習を使うこともお勧めです。当会でも石戸(私)が個別指導を行う期間限定集中授業があるので、興味がある方は、ぜひ参加してください。詳細が確定したら、またお知らせします。
(本記事内で登場した過去のオススメ記事)
・医学部は東大より難しい!?医学部数学と東大数学の違いから考察してみた
・「質」とか「効率」って何よ?勉強の「質」と「効率」を言語化してみた
コメント..