「勉強嫌いだけど、医学部に行きたい」方必見!辛い勉強に耐えるコツ
「今は耐えろ。そして残りの人生をチャンピオンとして生きろ」
これは、ヘビー級王者に3度もなった偉大なボクサー モハメド・アリ氏の言葉です。同氏は、ちょうど、2年前の6月に74歳でこの世を去りました。本日は、モハメド・アリ氏のこの言葉から「医学部に行きたいけど勉強は嫌い」という医学部受験生のために役立つ内容をご紹介致します。
モハメド・アリってどんな人?
ボクシングのことはあまり興味がないという方や、「モハメド・アリって誰?」という方も多いと思うので、まず、簡単にご説明させてください。今はピンときていない方でも、説明を聞くと、「おーめっちゃすごい人じゃん!」と感じて頂けると思いますので。
(ヘビー級について)
ヘビー級とはボクシングの階級のことです。ボクシングは体重に応じて、17階級に分かれています。その中で一番上の階級、すなわち体重90.72kg以上の階級をヘビー級といいます。重量制限がないため、ヘビー級を制した王者が最強であるとも言われます。ちなみに、ボクシングの歴史は約140年続いていますが、このヘビー級王者は、日本人はおろか、アジア人でもいません。
(モハメド・アリ選手について)
このヘビー級を3度も制したのがモハメド・アリ選手です。しかも、ただチャンピオンになったわけではありません。最初にチャンピオンになるときには、20戦無敗の上、ヘビー級チャンピオンになりました。そして、当時、史上初の3度の王座奪取に成功します。チャンピオンになってからも、通算で19度の防衛に成功しています。プロになってから引退するまでの戦績は61戦中56勝5敗という驚異的な勝率です。このような功績から、歴代で最強のボクシング選手の一人として必ず名前が挙がる選手、それがモハメド・アリ選手です。
実は日本にもちょっとした縁がある方なんです
出典 pic.pimg.tw
そんなモハメド・アリ選手ですが、実は、日本にも関係があるのです。日本に来日し、異種格闘技戦ということで、「ボクシングVSプロレス」ということで、あのアントニオ猪木と対戦していたのです!(1976年日本武道館・結果は引き分け)
「今は耐えろ。そして残りの人生をチャンピオンとして生きろ」
話を戻しましょう。冒頭で紹介した名言
「今は耐えろ。そして残りの人生をチャンピオンとして生きろ」
について。これだけ偉大な功績を残したチャンピオンから発せられた言葉だと知ると印象も変わってくるのではないでしょうか。
実は、この言葉には前文があります。特に、医学部受験生であり、勉強嫌いな方には、この前文に注目して頂きたいです。
その前書きを含めた言葉は以下の通りです。
俺はトレーニングが大嫌いだった。でも、自分にこう言い聞かせたんだ。
「絶対にあきらめるな。今は耐えろ。そして残りの人生をチャンピオンとして生きろ」
よくある誤解
その階級を制したものは世界最強の男であると言われるヘビー級で、3度もチャンピオンになるということは、ボクシングの世界では、「天才」と呼ばれる部類に属する人でしょう。
実際、具体的な功績まで知らなくても「モハメドアリ」という選手の名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?現役を退いてもなお、知っている人が多いというのは、紛れもなく超一流の方ですよね。きっと才能にも恵まれていたのでしょう。
そのような方を私たちは「天才」と呼び、「天才」のことを次のように勘違いしてしまうことが多いです。
・練習が好き
・練習しなくても強い
これはボクシングの世界だけでなく、どの分野でも当てはまると思います。
もちろん、勉強の分野でもそうです。
あなたもそのように思った経験はないでしょうか?
自分にとって手の届かいないような人、例えば、毎回学年で1位を取るような人や模試で名前が載るような知人を見て、その人のことを「天才」だと思い、
・勉強が好き
・勉強しなくても成績が良い
そう思ったことはないでしょうか?
しかし、考えてみてください。
何度も何度もきついことを繰り返すことが好きな人はいないのではないでしょうか?
毎日、毎日、方程式解いて「アハハ!超楽しい♪」と思っている人がいるでしょうか?
全く勉強しないで、寝て起きたら公式を覚えて使えるようになる人がいるでしょうか?
実際、世界チャンピオンになった人でも、練習は大嫌いと言っています。
そうであれば、おそらくほとんどの人が、泥臭い基礎練習なんて好きじゃないんでしょう。
かくいう、私(石戸)だって勉強は嫌いです。
「先生は勉強して、全国1位にまでなったじゃないですか?その頃には、勉強が好きになりましたか?」と聞かれることが多いのですが、いつも「成績に関係なく勉強は大嫌いです」と答えます。
「今から自由にしていいよ」と言われて、数学の本を開くことは、過去にもそして、これからも一生ないでしょう。
嫌いでも勉強する理由は?
もちろん、時々新しい発見があったりすると、「へぇー」と思ったり、「なるほど、そういうことか!」と思うことはあります。しかし、それは、嫌々やっている中で偶然発見できたオアシスであり、それを発見するために勉強はしていません。かけた時間の大半は単調作業の繰り返し。できない自分を再確認して嫌になる日々の繰り返し。辛いな、きついなと思うことの繰り返しです。
だから、勉強は楽しくなんかありません。勉強のことを、面白くなくて嫌いなものだと思う感性は当然だと思います。勉強するより友達と騒ぐ方が絶対楽しいし、参考書読むよりJUMPを読むほうが遥かに楽しいと思います。
おそらくそれは、私だけでなく、あなたも他の人も同じだと思います。
皆、勉強なんて好きじゃないんです。しかし、医学部に合格する人は、反復練習をたくさんやっています。
それでも、すぐには成績は上がりません。だから、何度も何度も問題を解くのです。
来る日も来る日も反復練習によって、できないことをできるようにすることの繰り返しです。それを合格する人はやっています。
(ちなみに、問題集の使い方については、過去記事「実力をつけるための問題集のトリセツ!効果的な11個の使い方」にまとめているので、よければお役立てください)
では、なぜ、勉強嫌いなのに、面白くないのに、それほど勉強できるのか?
それは、過程ではなく、結果に目を向けているからです。
恥ずかしい話、5浪した私(石戸)の場合は、
「きっと成績が上がったら勉強することが楽しいと思うようになる。」
「どうやったら、勉強が面白いと思えるかな?」
と幻想を抱いていました。しかし、そんなことに目を向けるのはすぐにやめました。きっと、そんな日が来ることはないと悟ったからです。
その代わり、
「勉強して医学部に合格したらどんなことが待っているだろう?」
と考えるようになりました。
合格したら、、、
有名なドクターになれるかもしれない。
合格したら、。。
好きな子と付き合えるかもしれない。
合格したら、、、
自分のように医学部に行きたくても苦労している人の役に立つことができるかもしれない。
そんな未来を想像しながら、「おし、今日も頑張るぞ」と自分を奮い立たせて、勉強していました。
ディズニーランドと新幹線の関係
このように、過程ではなく、あなたが得たい結果に目を向けると辛い練習にも耐えることができるようになります。
想像してみて下さい。
あなたがディズニーランドに新幹線を使って行くとしましょう。ディズニーランドに行く時に、移動のときは、楽しくないですよね。むしろ、長い時間座って、降りた後も、たくさん歩いて疲れるし面白くないですよね。けれど、あなたは新幹線に乗っている。そして、新幹線に乗ることに面白さを求めていない。それは、結果に目を向けているからです。その結果を得るための手段や過程には目を向けていない。勉強も同じです。勉強は、あなたが、医師になるための手段にすぎません。そこに面白さを求めることは、ディズニーランドに行く時に乗る新幹線に面白さを求めることと同じです。
結果を得るまでの過程に面白さを求めることはやめましょう。それがどんなものであれ、きっとあなたが得たい結果を手に入れる過程は面白くないものです。
きっとモハメドアリもそうだったのでしょう。嫌いな練習を乗り越えることができたのは、その先にある、チャンピオンになった自分を思い描いたからではないでしょうか?
俺はトレーニングが大嫌いだった。でも、自分にこう言い聞かせたんだ。
「絶対にあきらめるな。今は耐えろ。そして残りの人生をチャンピオンとして生きろ」
改めて、見ると、とても奥が深い言葉ですね。
あなたは残りの人生をどう生きたいでしょう?
医師になれば、どんなワクワクしたことが待っているでしょう?
その期待に胸を膨らませながら、次のように言い聞かせてください。
「絶対にあきらめるな。今は耐えろ。そして、残りの人生を医師として生きろ」
まとめ
勉強嫌いだけど、医学部へ行きたいという方にモハメド・アリ氏の言葉を紹介しました。世界王者でさえ、練習が嫌いだったわけですから、皆練習は嫌いです。
それは、医学部受験でも同じで、最難関と言われる医学部受験の正解でも、皆勉強嫌いです。だからこそ、勉強嫌いであることが勉強しない理由にはなりません。
過程に面白さを求めることは間違っています。そうではなく、結果に目を向けましょう。医師になった自分、医学部に合格した自分を想像し、どんなことをしているか胸を膨らませワクワクしながら想像してください。その映像がしっかり浮かべば浮かぶほど、きつい勉強にも耐えることができるでしょう。
嫌いだからと投げ出さず、医師になるための道のりだと割り切り、今日も医師への道を進んでください。応援しています。
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