カップ麺を作るときにやらかして、「わかる」と「できる」の違いを知った話

2018年07月14日 効率的な勉強法

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最近、とても暑くなりましたね。こんな暑い日には冷たいものが食べたくなりますね。ちょうど、15年前のこんな猛暑の日に、私(毎度おなじみ石戸です♪)は、ある失敗をしました。

 本日は、そのエピソードを通じて、「わかる」と「できる」の違いについてお伝えしたいと思います。

石戸少年のたくらみ

石戸がまだ、高校生の頃、「暑いな、暑いな」と思っていたら、ふと素晴らしいアイデアが浮かびました。その素晴らしさゆえに、『フフフ、俺って天才かもしれない』とニヤリとしたのです。

そのアイデアとは、、、

「カップ麺に冷水を入れたら冷たい麺が食べられるじゃん!!」

ということ。

このアイデアは、石戸少年の中では、劇的なものでした。『どん兵衛のそばに学校の冷水機から水を入れたら、冷やしそばが食べられる。猛暑の中でも冷たいものが食べられるぜ!しかも、食費もおさえられる。』

興奮をしながら、『落ち着け。落ち着け。』と自分に言い聞かせ、『どうしよう?これを皆に発表したら、学校一の発明王の称号は間違いないな」とニヤリとしていました。

 

 翌日、どん兵衛を購入し、冷水を入れて、待つこと3分。

 

 ん?あれ??おかしいな??時間間違えたかな???

 

 さらに、待つこと1分。

 

 全然麺がほぐれません。カチカチのままで、終わってしまい、友人からは笑いの的となりました。

「わかる」と「できる」の違い

さて、このエピソードを通じ、「暑いからといって、カップ麺に水を入れても意味がないですよ!」ということをあなたにお伝えしたいわけではありません。このエピソードを通じて「わかる」と「できる」の違いについて考えたいと思います。

 

 本題に入る前に、「わかる」と「できる」の違いの話になったとき、しばしば<「わかる」ことと「できる」ことは違います>という話になります。「わかった」からといって、「できる」わけではないです。だから、繰り返し「できる」ようになるために演習をしましょう。という話で、めでたし、めでたしとなります。

 

 しかし、そんなことを言われなくても、きっとあなたも「わかる」と「できる」が違うということは、わかっていると思うんですよね。例えば、スポーツで正しいフォームを教えてもらい、どのフォームが正しいフォームであるかがわかっても、すぐにそのフォームができるようにはなりません。だからこそ、できるようになるために、素振りという行為を行うわけですよね。ですから、「わかった」からといって、「できる」わけではないということは、感覚的にもわかっていると思います。だから、「わかる」で止めずに「できる」ようになるまで頑張りましょうという話は、大切ですが、ここではメインの話にしません。

 

 そうではなく、いつもの逆で、

「できる」からといって、「わかっている」わけではない

ということを伝えたいのです。

石戸少年の勘違い

当時は、そんなこと考えてなかったですが、今から考えてみれば、あの日の石戸少年は、「できる」状態ではあったけど、「わかる」状態ではなかったんですね。

 

 具体的に説明しましょう。

 

 当時の石戸少年は、カップ麺を作ることはできていました。「お湯を入れて3分待つ」これが、カップ麺を作る手順なので、普通に作れと言われたら、いつでも作れます。しかし、「なぜお湯を入れたら麺がほぐれるのか?」ということについてはわかっていませんでした。「液体を入れたら麺がほぐれる」と認識していたために、先ほどご紹介したような失敗をしたのです。このように、「できる」ことであっても、「わかっている」とは限らないということがあなたにもないでしょうか?

 

例えば、

 

数学の公式を覚えて使えるけど、その公式の意味がわかっていなかったり、

理科の用語は埋められるけど、その言葉の意味がわかっていなかったり、

知識としては答えられるけど、その因果関係がわかっていなかったり、

 

このように、「できる」ことであっても、「わかっていない」ことってないでしょうか?もし、そうであるならば、危険です。その場合、応用が効かないからです。

先ほどの石戸少年のように、「カップ麺をつくりなさい」という問われ方をされたら、できても、「カップ麺に水を入れたら冷やしそばが食べられる」という正誤問題では、できません。

 

多くの問題が解けるようになるために、「できている」ことが「わかっているか」を疑う力は重要になります。そして、「できる」と「わかる」が両方できるようになれば、より理解が深まっていき、成績がどんどん伸びていきます。

「わかる」ことのメリット

例えば、先ほどの例で言えば、カップ麺がなぜお湯でほぐれるのか?ご存知でしょうか?

 

 話の本質からそれるので、興味がない人は読み飛ばしてもらって構いませんが、カップ麺がお湯でほぐれるのは次の理由によります。

 

===カップ麺がお湯でほぐれる理由(はじまり)===

 

 お湯でほぐれる理由を説明する前に、まずは、麺についての説明からさせてください。麺というのは、小麦粉に水分を加えてつくります。ところが、水分を含んだ状態であれば、雑菌が繁殖し、保存にむきません。したがって、カップ麺では、この水分を飛ばす作業をすることで、長期保存を可能にしています。この水分を飛ばすことで、カップ麺は通常、賞味期限が約半年(6ヶ月)持ちます。ラーメンやうどんが常温で半年持つってすごいですよね。

 さて、水分をどうやって飛ばすかですが、高温の油で麺を揚げると、30~40%含まれていた麺の水分が、10%以下になります。そして、失われた水分のスペース分、複数の小さな空洞が生じます。この空洞は百分の1ミリほどの大きさだそうです。この空洞にお湯が入ることで、水分を含んだ麺ができるという仕組みなのです。

 このように見れば、カップ麺によって、3分の待ち時間のものがあれば、5分の待ち時間のものがあることも納得できます。麺の種類によって、この空洞部分に水分が入ることができるまでの時間が変わってくるからということですね。決して、「よーし、普通のカップ麺が3分なら、ウチは少し意地悪して5分にしちゃうもんね」という、いたずら心で伸ばしているわけではないのです。

 

 では、「なぜお湯なのか?」ですが、この解答を得るには、温度が何かを知る必要があります。普段何気なく使っている「温度」ですが、実は、「温度」は、物質の熱エネルギーを表しています。簡単に言えば、同じ水でも、温度が高いものは、水分子が激しく振動していて、温度が低いものは、水分子がゆるやかに振動しています。激しく振動していれば、より、穴にめり込みやすいですよね。だから、麺をほぐすには、お湯である必要があるのです。そして、水を入れても、空洞部分にめりこまなかったから、カチカチのままであったのです。

 

 なるほど、「空洞部分に水分がめりこんでいけば、より、普段の麺に近くなる」ということであれば、より普段我々が食べている麺に近づけることができそうですよね。実は、裏技として、紹介されることがある、「カップ麺に電子レンジを使う」というのは、このめり込む割合を増やすことができる方法なのです。電子レンジというのは、電気によって、熱振動をより活発にさせる働きがあるため、より、麺にめりこみやすくなるというわけです。

 

===カップ麺がお湯でほぐれる理由(おしまい)===

 

 どうでしょうか?ここまでカップ麺について、深く考えた人はまずいないと思いますが、「わかる」ことによって、応用が効き、知識がつながってくるという感覚を持って頂けたのではないでしょうか?このように「わかる」ことは、学習する上で非常に大切です。

「わかる」必要はない。「わかっていない」ことを知ろう

このように、考えると、普段の生活の中はわからないことだらけですよね。生活のあらゆるものについて理解していくことは到底不可能でしょう。

 それは、勉強でも同じです。一つ一つの公式や用語を全て「わかる」必要はありません。「できる」のであれば、優先順位は後回しにしていいと思います。大切なのは、「わからない」ことを見つけて、「わかる」ようにしていきましょう!ということではなく、「わかっていない」ということを知りましょうということです

 これは、「わかっていないな」と思うことができていれば、何かのきっかけで解決したときに、感動を覚えたり、あまりの衝撃ですぐに覚えれたりするからです。

繰り返しますが、「わかっていない」と思ったことについて、何でもかんでも「わかる」までやる必要はありません。それは、「学問」ですから、大学に入って、あなたの好きな分野でやってください。受験では、「学問」をする必要はありません。その代り、「わかっていない」ということを認識するスキルを身に着けましょう。そこに気づくだけで成績の伸びは大きく変わっていきます。

 

 さて、あなたが今「できる」ことで、「わかっていない」ことは何でしょうか?

 

 ぜひ、考えてみてください。

まとめ

本日は、私(石戸)の昔話を通じて、「わかる」と「できる」の違いについて、お伝え致しました。

 

 「わかる」と「できる」は違います。

 

 よく言われるのが、「わかっている」からといって、「できる」とは限らない。だから、「できる」ようになるまで、演習を頑張りましょう。というお話です。

 

 それも大切ですが、ここでは、逆に、「できること」が本当に「わかっているか?」と疑ってみることも大切であるとお伝えしました

 

 案外、「できること」であっても、「わかっていないこと」というのは多いです。「わかっていないこと」に気づき、「わかる」を増やしていけば、知識がつながっていき、応用が効くようになります。

 

 ただし、受験は時間が限られているので、全てのことについて「わかる」ことを徹底する必要はありません。そうではなく、「わかっていない」ということを認識できる必要がありますこのスキルを受験勉強を通して身に着けてほしいと思います。

 

「わかっていない」ということに気づくことができれば、よく問われるもので、「わかっておく」必要があると感じれば、理解するための時間を取ることができます。また、「わかっていない」ことがわかったときのインパクトが強いため、すぐに覚えることができます。また、ふとした時にわかっていなかったことがわかり、知識がつながっていけば「面白いな」と思うことがあるかもしれません。

 

このように「わかる」ことはメリットが多いのですが、「わかる」ためには、「わかっていないこと」を認識する必要があります。だからこそ、日々の学習の中で、次のように、自分に問いかけてみてください。

今「できる」ことで、本当は、「わかっていないこと」がないだろうか?

 

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