医学部受験生がハマる罠(優秀な人ほどご注意下さい)
医学部受験は人気を増し、今や7%という狭き門です。きっとあなたも、「医学部はめっちゃ難しい」ということを学校や塾で聞いたことがあると思います。そんなこともあってか、医学部を目指す人というのは、優秀な人が多いです。しかし、優秀だからこそハマってしまう罠があります。今回は、その罠についてお伝えします。
医学部受験生がハマる呪縛
それは、「満点の呪縛」です。言い換えれば
「完璧にこだわること」とも言えます。
そうです。この記事であなたにお伝えしたいのは、
「満点を取ることにこだわってはいけない」ということです。
「え?完璧を目指すことのどこがいけないの?」
「満点が取れたら、それが一番いいんじゃないの?」
と思うかもしれませんが、そうではありません。
あなたが目指している医学部の受験日までの時間は限られています。
つまり、勉強に使える時間は限られているということです。
目標は医学部に合格すること
医学部合格を目指す多くの人にとって、目的は「医師になること」だと思います。
そして医師になるためには、医学部に合格する必要がある。
だから最初の目標は「医学部に合格する」ことになります。
「そんなの当たり前じゃないですか」
って思うかもしれません。
でもこれ、かなり重要なことなんです。とても大切なのでもう一度言っておきます。
あなたの目的は「医師になること」であって、その第1段階の目標として「医学部に合格すること」があるのです。
満点を取ることにこだわっていませんか?
医学部に合格するために勉強しているのに、いつの間にかこだわりが強くなり、その分野や教科を完璧に勉強すること、満点を目指すことが目的になってしまっていた……ということってないでしょうか?
悪いことではないのですが、限られた時間をどのように過ごすか?という視点は、熾烈(しれつ)な医学部受験を乗り越えるためには必要不可欠です。
実は、同じ10点を上げるのでも、60点を70点にするのと、90点を100点にするのでは、かかる時間が全然違います。私の体験と塾での指導経験で言えば、必要な時間が5~10倍ほど違います。100点というのは全てを網羅していなければならないから時間が膨大にかかるのです。
小学校の頃は、テストが簡単であったため、満点を取ることが多かったことと思います。その経験があってか、テストでは満点を取ることが当たり前。難しい医学部受験であれば、満点が普通と思われている方は結構多いです。
しかし、学校のテストと大学入試は違います。日本一難しい東大の入試だって、6割を取れば合格できると言われています。逆に言えば、残りの4割はできなくていいし、できている人は圧倒的に少ないのです。
だから、まずは自分の学力レベルを把握し、合格点を取ることを第一に考えましょう。その上で自分が合格したい医学部のこと、つまり相手を良く知ることが重要です。もちろん、時間的な余裕があったり、既に合格点を確保できる状態であるのであれば、満点を目指しても良いでしょう。
そうでなければ、「合格するために自分はどれくらい点を取ればいいのか?」を分析して、それぞれの科目で、勉強時間の分量を決めることがベストです。極端な話、数学は満点でした。しかし、理科は0点でしたとなれば、数学、理科で50点ずつ取った人と評価は同じです。
できるだけ正確に、自分と志望校のことを見極めて、「合格点」を取る勉強をすることが、あなたの目的にかなった勉強法です。
限られた時間をどう過ごすか?を考えて、やるべきことを決める。とても大切なことですが、つい忘れてしまいがちになるので、心にとどめておいて頂ければと思います。
まとめ
大事なのは満点を取ることではありません。
医学部に合格することです。
そのためには、
・限られた時間の中をどう過ごすか?
・自分にあった勉強法をどうやって見つけるか?
・それを信じて今にどれだけ集中できるか?
がポイントになります。
勉強をする時間を、上記のようなことを考えるために使うのはもどかしい感じがありますが、まずはじめに「やり方を決める」ことが、勉強するときの集中力を高め、維持するために効果的です。
焦らずじっくり、計画を立て、やること・やらないことを決めて、医学部合格までまっすぐ進みましょう!
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