医学部受験のプロが教えるセンター後すぐに取り組むべき二次対策ベスト3
医学部受験専門家の石戸です。
センター試験が終わって4日が経ちました。今の時期に多くご相談されるのが、
というご相談です。本日は、医学部受験指導歴10年以上の私が勝手に作成したセンター後すぐに取り組むべき二次対策をランキング形式で発表致します。
出願先が決まってから勉強するという考え方はあり?なし?
まずはじめに出願先が決まってから勉強するという考え方について。結論から言うと、この考え方は100%なしです。
昨日の記事「【国公立志望の方必見!】合格を勝ち取るための医学部出願校の決め方」でお伝えしたように、確かに、どこに出願するかは合否の鍵を握る重要なことです。だからこそ、出願校を慎重に検討するのは大切です。しかし、出願校の検討は、データが揃わなければできません。もっと具体的に言えば、コンピューターでセンターリサーチができるようになるまでは、自分の点数の位置がわからないため出願先を決めることができないということです。また、センターリサーチができるようになっても、あれやこれやと悩むのが普通です。この大学の問題形式は?難易度は?倍率は?など調べていたら、あっという間に時間がすぎます。私の5浪時代の時は、友人で、センター後は開放感にひたり、その後は調べるばかりして、気づけば1週間ほとんど勉強しなかったなんて人もいました。
二次試験は、1ヶ月後に迫っています。二次試験まで1ヶ月しかないので、1日たりとも無駄にはできません。したがって、センターが終わってからすぐに勉強に取りかかることをお勧め致します。
お勧めは1日のうちで、「勉強する時間」と「出願先を考える時間」を分けて確保することです。国公立大学の出願期間は、今年は1月27日から2月5日までです。焦らなくても、まだ時間はたっぷりあるので、1日のうちで、出願先を考える時間をあらかじめ確保しておくことが重要です。
発表!)医学部受験の二次対策オススメランキングベスト3
センター後、一刻も早く勉強することが大切だということがわかったところで、いよいよ何をやれば良いのかを発表しましょう。
センター後すぐにやるべき二次対策ランキングベスト3 |
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第1位 数学Ⅲ |
第2位 私大の過去問 |
第3位 英作文 |
それぞれについて理由を説明していきましょう。
第1位に「数学Ⅲ」を選んだ理由について
第1位に「数学Ⅲ」を選んだ理由は次の2つです。
・入試で100%出題されるから
・忘れている可能性が高いから
・差がつく分野だから
です。
国公立大学の入試において、数学Ⅲの微積分は必ず出題されます。数学は1問当たりの点数が大きいですから、大問まるまる落とすことは大きな失点につながります。どこの大学でも必ず出題されて大きな得点に結びつくから数学Ⅲ(特に微積分)をまずはじめに取り組むことをオススメ致します。
また、数学Ⅲは、センターの範囲外であるため、1ヶ月以上触れていない人も多いことと思います。解法を忘れている可能性も高いので、まず取り組んで勘を取り戻しましょう。
さらに数学Ⅲが美味しいのは、「苦手」と感じている受験生が多いことです。確かに、考え方として難しいものも多いですが、慣れると解法が決まっているため、大きな得点源になります。数学Ⅲにはやいうちから取り組んで「苦手」な受験生の人と差をつけましょう。
第2位に「私大の過去問」を選んだ理由について
次に、第2位に「私大の過去問」を選んだ理由について。センター試験が終わってから、すぐ私大の受験が始まります。医学部の場合、センター2日後の国際医療福祉大学・愛知医科大学の入試を皮切りに試験ラッシュが続きます。
過去問を1年分解いて、間違えたところの見直しをすることを考えると丸1日かかります。受験する私立大学で、まだ過去問を解いていない大学があれば、すぐにでも取り掛かりましょう。時々、今までの復習が終わってから、過去問に取り組むと考える方がいます。ベストな状態で過去問を解きたいという気持ちはわかりますが、それでは試験までに過去問を解ききることができない可能性が高いです。そして、国公立大学の出願先が決まったら、国公立大学の過去問も解かなければいけないので、私立大学を受ける場合は、過去問にすぐに取り掛かりましょう。
第3位に「英作文」を選んだ理由について
最後に、第3位に「英作文」を選んだ理由について。こちらは
・出題される可能性が高い
・勘が鈍っている可能性が高い
・対策が間に合っていない人が多い
からです。数学Ⅲと同様に英作文は多くの国公立大学でほぼ100%出題されます。また、センター試験で、英作文も出題されないので、英文を書くという行為は1ヶ月以上やっていない方がほとんどだと思います。そして、特に現役生は、英作文の対策まで間に合っていないという方が多いです。定型作文・自由英作文のどちらが出題されるかは大学によって異なりますが、英文を書くという行為が求められるのは、ほぼ全ての受験生に当てはまるでしょう。したがって、定型作文・自由英作文のどちらにも対応できるように、まずは基本的な文を覚えて使える表現を増やしていきましょう。
以上、ランキング3つとその理由についてご紹介致しました。先んずれば人を制すということわざにあるように、早く取りかかれば、人と差をつけることができます。今から取り組んで、ライバルと差をつけ、合格を勝ち取ることを祈っております。
まとめ
本番まで日がないので、出願先を検討する時間はあらかじめ確保して、それ以外の時間は勉強するようにしましょう。
二次対策として、センター後すぐにとりかかるべきものは次の3つです。
第1位 数学Ⅲ(特に微積分)
第2位 私大の過去問
第3位 英作文
センターが終わってから、1ヶ月の間に、私大受験・出願校の決定とやるべきことが目白押しです。うまく時間を使って、効果的な二次対策を行うようにしましょう。
本文で登場した過去記事
「【国公立志望の方必見!】合格を勝ち取るための医学部出願校の決め方」
コメント..
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コメントへの返信が遅くなり申し訳ございませんでした。
当サイトをご参考いただいているとの事ありがとうございます。
リクエストいただいた横浜市立大学の傾向と対策の件ですが、
本年度の二次対策にお役立て頂く事をお考えでしょうか。
そうであれば、現在スケジュールが立て込んでおり、間に合いそうにございません。
お役に立てず申し訳ございません。
もしお待ちいただけるのであれば、随時更新して参りますので、
更新された際には、ぜひご参考いただければ幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。-
はい、是非お願いします!
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ご返信ありがとうございます。
横浜市立大学の記事について承知いたしました。
大学の2021年度募集要項が決まり次第、
執筆およびアップさせていただきます。
今しばらくお待ち下さいませ。
どうぞよろしくお願いいたします。-
お忙しい中すみません。横浜市立大の記事はいつ頃アップされる予定でしょうか。よろしくお願いします。
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いつも「医学部受験の教科書」のサイトをご利用下さりありがとうございます。
また、この度は、お問い合わせを下さりありがとうございます。横浜市立の記事について、お待たせして申し訳ございません。
現在、一週間に一本(一科目)のペースで傾向と対策を執筆しております。
現在のペースでいくと、横浜市立大の記事のアップは11月からアップ予定となります。
お待たせして申し訳ございませんが、お待ち頂ければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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いつもお世話になっております。
当サイトの記事をいつも参考にさせてもらっています。
突然で申し訳ありませんが、横浜市立大学の傾向と対策の記事を書いてもらえないでしょうか。よろしくおねがいします。