オープンキャンパスには行くべき?オープンキャンパスに行く意味を考えてみた
夏休みが近づいてきました。7月から夏休み終わりにかけて、各大学がオープンキャンパスを開催します。オープンキャンパスとは、大学が主催する大学紹介であり、大学の説明会・模擬授業・在学生との対談・大学見学などを行います。
このオープンキャンパスですが、医学部受験生にとってのオープンキャンパスと、他学部のオープンキャンパスでは意味が異なります。本日は、オープンキャンパスのメリット・デメリットをご紹介した上で、オープンキャンパスに行くべきか?オープンキャンパスに行くことにどんな意味があるのか?についてお伝え致します。
医学部受験生は、オープンキャンパスには行かなくてもいい
結論から申し上げると、オープンキャンパスに、医学部受験生は行かなくてもよいというのが私の経験則から思うことです。
「行くな」という意味ではありませんが、ほとんどの医学部受験生の場合、「行ってもあまり意味がない」と考えています。なぜか?
それは、次にあげる3つの理由があります。
理由1)大学志向ではなく学部志向だから
理由2)大学教育に価値を求めていないから
理由3)モチベーションは(きっと)上がらないから
少しバクっとした言い方なので、1つずつ理由を具体的に説明させてください。
理由1)医学部受験生は大学志向ではなく学部志向だから
オープンキャンパスは各大学が主催する大学紹介です。
したがって、A大学に行こうか?B大学に行こうか?で迷っている方にとっては、大学紹介が役に立つこともあるでしょう。
しかし、医学部受験の場合、きっと「◯◯大学に行きたい」と思っている人よりも「医学部に行きたい」と思っている人が多いはずです。言い方を変えると、「医学部なら全国どこでもいいから受かる医学部に行きたい」と思っている人が大半ではないでしょうか?
このように、「◯◯大学に行きたい」という「大学志向」の人よりも、「医学部に行きたい」という「学部志向」(医学部志向)の人が多いはずなので、オープンキャンパスに行っても意味がないというのが理由の1つ目です。
例えば、国公立大学の出願の際に、あなたがオープンキャンパスに行った大学は、あなたの得意教科や傾斜配点を考えたら合格しにくい。しかし、別の大学で、あなたと相性が良い大学があって、そこならほぼ合格する。そんな時、どちらに出願しますか?
浪人覚悟で、不合格になる可能性が高い方の大学に出願できるでしょうか?
おそらくできないはずです。実際に、医学部受験では、多浪生は、センター試験の得点を引っさげて、毎年色々な地方に赴いています。そこから考えてもセンター試験の得点で受験校が左右される中、特定の大学をオープンキャンパスで見学をしても無意味になる可能性が高いということがご理解頂けることと思います。
上記は国公立大学の出願の際のお話をしましたが、私立大学ではどうか?私立大学の場合日程が違えば受けることができるわけですから、益々意味がありません。あえて特定の大学に絞る必要はないです。
このように医学部受験では、「学部志向」の方が多く、「大学志向」の方は少ないため、オープンキャンパスに行くことにはあまり意味がないと言えます。
理由2)大学教育に価値を求めていないから
続いて理由の2つ目です。オープンキャンパスの各大学が実施している内容を見てみると、大学側が考える他大学との差別化は、「大学教育の内容」です。
大学の説明会も模擬授業も施設見学もザックリ言えば、「ウチではこんな教育をしていますよ」ということを伝えるために実施しています。
しかし、よく考えてみて下さい。医学部で学習する内容というのは、文部科学省で厳密に決められています。だから、どの大学に行くことになっても、医師国家試験で問われる内容はどこでも教えられます。
もちろん、それでも、大学独自の最先端の研究を授業で教えられることはあるでしょう。ウチの大学では、この分野で最先端をいっているので、その研究内容を教えますという授業も、もちろんあると思います。
しかーし、そこって、私たちが価値を感じるポイントでしょうか???
なにーっ!!!難病と言われた☓☓の病気を、この大学では研究していて、今◆◆という薬を開発しているのか!?ふむふむ、確かに、この☓☓の患者さんの数は全国でダントツだな!おし、決めた、俺は何が何でもここの大学に行くぞ!!!
うーん。。。きっと、上記のような内容は、オープンキャンパスを行う大学側が求めているリアクションなのでしょうが、きっとあなたはそこに価値を感じていないですよね!?
多くの人は、漠然と「医師になる」という目標はあるが、その形はまだおぼろげなもの。ただし、その形は、最先端医療を突き詰めて研究している医師ではなく、規模が大きい病院で毎日患者さんを診て治している医師ではないでしょうか?いわゆる「頼りになる町医者」になれることを望んでいる人が多いのではないでしょうか?
だから、いくら、オープンキャンパスで、各大学が取り組んでいる最先端医療に触れても、最先端医療を突き詰めるコースが他大学より充実している大学教育だとアピールされても、価値を感じる可能性は低いのではないでしょうか?
理由3)モチベーションは(きっと)上がらないから
最後の理由の3つ目です。これは、私の実体験も踏まえて申し上げるのですが、、、
オープンキャンパスに行っても、モチベーションは上がらないんじゃね?
と強く思います。
私(石戸)は5年も浪人しているので、いくつもオープンキャンパスに行きました。しかし、正直な話を申し上げると、やる気になったことは1度も、たったの1度もありません。もちろん、私のようなクソヤローは例外だという厳しいご意見もあるでしょう。しかし、少なくとも私は、
施設を見る → うーん。機械を見て説明されても何がすごいかわからんし、、、
カリキュラムを聞く → 夏休みは多いのかな?あれ、休みについては言われないや、、、
模擬授業を聞く → 途中で眠くなり爆睡
(当時授業をしてくださった先生、すいません。お詫び申し上げます)
というように、感じるだけでやる気になることはありませんでした。
オープンキャンパスに行くと、モチベーションが上がると言いますが、きっと上がらないと思います。それは、あなたが大学志向ではなく、学部志向であるから。そして、医師になることが目標であり、大学教育部分にはあまり興味がないからではないでしょうか?
オープンキャンパスに行くメリットはないの?
以上、医学部受験生がオープンキャンパスに行かなくても良い3つの理由を述べました。ここまで聞くと、「ネガティブなことばかり言ったけど、オープンキャンパスに行く意味はないの?」と思われる方もいるでしょう。
ご安心ください。オープンキャンパスに行くメリットも、もちろんあります。だから、「行くべきではない」という言い方ではなく、「行かなくてもよい」という言い方にしています。
オープンキャンパスに行く最大のメリットは私は1つだけだと考えています。
それは、実際に医学部に合格した医大生に会えることです。逆に言えば、大学の在校生と話す機会がないオープンキャンパスは行くべきではないと私は思います。
医大生から、
・志望する大学の傾向を聞くことができる
・実際にどんな勉強をしたかを聞くことができる
・他の医学部の情報も聞くことができる
上記3つは、あなたにとって価値があり、オープンキャンパスでしか聞くことができない情報です。
3つ目の内容「他の医学部の情報も聞くことができる」について補足をしておきましょう。実は、医大生というのは、部活の試合やイベント等で色々な大学の方と交流することが多いです。したがって、自然と、他大学の情報も持っています。したがって、あなたがネットで調べてもわからない生の声を聞く場として、オープンキャンパスは絶大な効果を発揮するでしょう。
あなたが、あなたにとってモチベーションが上がる質問を用意しておけばいいのです。
例えば、
大学に入って進級が緩い大学を聞きたいなら、、、
→ 「◯◯大学は他の大学と比べて留年多いですか?」と聞いてみましょう
大学に入って合コンをたくさんしたいなら、、、
→ 「◯◯大学は他の大学と比べて彼女が多いイメージですが、出会いって多いですか?」とやんわりと聞いてみましょう(笑)
大学に入ってガチで部活をやりたいなら、、、
→ 「大学に入って☓☓をやりたいんですが、☓☓は◯◯大学は強いですか?」と聞いてみましょう
医大生の方は、あなたと同じ目線で回答してくれるので、その質問によって、あなたの行きたい大学が絞れてモチベーションも上がるでしょう。
以上のように、オープンキャンパスに行くメリットは、医大生に合うことができることです。なぜなら、
・志望する大学の傾向を聞くことができる
・実際にどんな勉強をしたかを聞くことができる
・他の医学部の情報も聞くことができる
の3つが手に入り、モチベーションが上がる可能性があるからです。
じゃあ、オープンキャンパスに行くことは意味があるじゃん!と思われるかもしれません。確かに、意味がある部分はありますが、注意が必要です。忘れてはならないのは、オープンキャンパスに行くことは、あなたの貴重な時間を失ってしまうことを意味することです。
ですから、オープンキャンパスに行くべきかどうか?オープンキャンパスに行く意味があるかどうか?は、あなたの勉強をする1日を潰してまでいく価値があるかどうかを慎重に考えた上で決めてください。
・現時点で、モチベーションが高く勉強を頑張っている人
・大学を選ぶどころか、どこの医学部にもまだ届いていない人
・どこでもいいから医学部に行きたい人
であれば、「オープンキャンパスに行くべきではない。」と私はアドバイスをします。少し変わったオープンキャンパスに対する見解ですが、ご参考にして頂ければ幸いです。
まとめ
本日は、定期テスト・模試などでケアレスミス・凡ミスをする人の3つの特徴をお伝えいたしました。ミスをする人の特徴は次の3つです。
特徴1)ミスすることを気楽に考えている
特徴2)ミスをした後で、次同じミスをしないための行動を考えていない
特徴3)自分が何をよく間違えるのか分析できていない
逆にいえば、この3つの特徴の逆をいけば、ミスが減ります。
対策1)ミスをすることが致命的で恐ろしいことだと考える
対策2)同じミスをしないための工夫を考える
対策3)自分が何をよく間違えるか分析する
これができれば、ミスがどんどん減っていくことでしょう。対策2、3については、1対1指導によってプロの力を借りて行うこともできますが、対策1については、本人の考え次第なので、本人しか治せません。ですから、ケアレスミス・凡ミスを犯してしまう人は、まず第一にミスをすることが入試の合否を、自分の一生を左右する恐ろしいことだと捉えるようにしましょう。
そこが、ミスを減らす第一歩になります。上記のように捉えることができれば、ミスが減るようになると言っても過言ではないと言えるくらい重要なことですので、ぜひ、ミスをするたびに「なんて日だ!」とショックを受けて対策2、3をとってください。
医学部受験本番でノーミスで勝利を手にすることを祈っております!!
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