新潟大学医学部の生物の傾向と対策

新潟大学生物

本日は、新潟大学医学部の生物について、傾向をまとめ、高得点を取るための具体的な対策法を紹介します。

新潟大学医学部の生物の試験形式・配点は?

始めに、具体的な勉強方法の内容に入る前に、新潟大学医学部の入試における生物についてまとめます。

新潟大学医学部入試の理科は、2科目に対して制限時間は180分です。

 

そのうち生物に関しては、2015年度入試(2016年2月実施の入試)より大問4つ(選択問題なし)の形式になりました。また多くの大問が2つ、もしくは3つのの中問に分かれています。各大問・中問はさらに小問が設定されており、それに従って解き進めていきます。

 

物理、化学では過去の入試では学部別の問題も出ておりましたが、生物は全学部共通の問題になっています。2018年度は物理、化学、生物3科目とも全学部共通問題となりました。

 

いずれの形式においても、医学部生用の問題がないということは注目すべきポイントです。

解答形式は、選択肢で答える問題、論述問題という標準的な解答形式に加え、グラフの描図問題等も一部出題されています。また選択肢の問題では年度によっては「正しい選択肢を”すべて”答えなさい」という形式も出題されています。

 

 

 

配点に関しては、センター試験750点満点、二次試験450点満点の計1200点です。

さらに詳細な内訳は、

【センター試験】

国語100 社会50 数学200 理科200 外国語200

【二次試験】

数学150 理科150 外国語150

となります。

 

この配分は、国公立大学の前期試験の中では、センター試験の全体に占める割合は非常に大きいといえます。

加えて、外国語以外の文系科目の得点が半分に圧縮されるため、理系科目が得意な受験生に有利です。(逆に言えば、国語・社会が苦手な人におすすめの配点です)

 

 

センター試験、その中でも特に理系科目の出来具合が、合否に直結することになるということは、必ず頭に入れておいてください。

新潟大学医学部の生物の問題の難易度と合格に必要な得点率は?

続いて、新潟大学合格のために、生物で目標とすべき点数を考えてみます。

 

そもそも国公立大学医学部を受験するのであれば、センター試験では88%(660点)は確保しておきたいところです。

この点数を取れたと仮定して、二次試験の生物で目指すべき得点を検証します。

 

新潟大学は合格最低点を公開していないため、合格者の平均点等から推測をします。

合格者のセンター試験と二次試験の合計得点は、

2018:1036.4 2017:1006.9 2016:1011.5 2015:1022.4 2014:1009.9

であり、平均すると1017.4点となります。

 

よってセンター試験と二次試験の合計で1000点あれば、合格圏内と言えるでしょう。

つまり、センター試験で660点取れた場合、二次試験では340点(約76%)取ればよいことになります。

 

その中で生物は、上述のように他の理系学部の受験生と共通の問題であり、医学部専用の問題は出題されません。

他の医学部専用の問題を課す大学に比べると、難易度はある程度、標準的なレベルに落ち着きます。

 

 以上のことから、生物では75点中60点(8割)を目標としましょう。

新潟大学医学部の生物の頻出分野は?

次に新潟大学医学部の生物の頻出分野を過去5年の入試問題から分析していきます。新潟大学の生物では頻出分野というものはなく全範囲から標準的な内容の問題が広く出題されています。

ただ生殖と発生については出題が少ないです。5年中2回出題されましたが、いずれも被子植物の配偶子形成、受精、発生からの出題でした。

 

分野を絞るのではなく、標準的な問題を広く勉強しておくことが新潟大学の生物で高得点を取るためには必要ですが、植物についてはCAM植物のようにあまり出題されない分野からの出題もあるため、より入念に勉強しておく必要があります。

お勧めの新潟大学医学部の生物の対策方法

最後に上記内容を踏まえた具体的な対策法を紹介します。

 

新潟大学の生物は語句、論述問題が中心で難易度は基本~標準レベルです。各単元の知識をしっかり定着させさえすれば高得点が狙えるでしょう。しかし図に書き込む問題、正しい選択肢をすべて選ぶ問題など特徴的な問題も出題されています。

 

また2018年実施の入試ではCAM植物という他大学の入試問題ではあまり出題されない範囲からも出題されました。これは大問3番の2つの中問の1つとして出題されましたが、各大問、中問で得点が均等だとするとCAM植物で全体の1/8(12.5%)の得点があります。もしCAM植物が対策不足で点がとれなかった場合他の問題でほぼ満点をとれないと目標である80%の得点に届けませんが、これは現実的ではありません。標準かつ典型的な問題が多く出題される新潟大学ですが、あまり出題されない分野からも出題されることがあるため、標準レベルの問題集を1冊丁寧に仕上げましょう。

 図に書き込むタイプの問題では普段から生物で出てくる図に目を通しておく必要があるでしょう。こちらは高校でもらっている生物資料集を見るのが最適です。

 正しい選択肢をすべて選ぶ問題では消去法が使えず一個一個の選択肢の正誤をきっちり判断できる知識が必要になります。これは特別な対策というより普段の勉強でどれだけきっちり知識を入れられているかが勝負になると思います。ただこのタイプの出題は多くないので、他の問題で得点を稼いで、この問題は捨てても大勢には影響はないと思います。

 

お勧めの解説書は『大森徹の最強講義117講 生物』(文英堂)です。お勧めの問題集は、標準的な典型問題が多く掲載されている『生物基礎問題精講』(旺文社)です。新潟大学の問題を見ると難解な問題集による対策は必要なく、標準レベルの対策を十分にすることが重要です。

標準レベルの問題集を複数回繰り返しましょう。また通常の問題集をやるだけでは語句問題の対策が不十分になるため一問一答形式の問題集である『生物早わかり 一問一答』(KADOKAWA/中経出版)『生物基礎早わかり 一問一答』(KADOKAWA/中経出版)などを通学時間、寝る前のすきまの時間で取り組むことをおすすめします。

論述問題に対しては問題集や、模試で出会った論述問題を整理し、典型的な論述問題についてはまとめておき、どこでも確認できるようにしておくとよいでしょう。

 

秋までに上記対策を終わらせ、秋からはセンターに専念し、センターが終わり次第、過去問を解きながら問題集をもう一度解きなおし、苦手な分野は複数回解きなおせば対策としては十分かと思います。また直前には語句が飛んでいないかどうか確認し、忘れている語句については覚えなおしましょう。

まとめ

新潟大学医学部の生物の傾向と対策法のポイントは、

  • 大問4つで選択問題なし。制限時間は理科2科目で180分
  • 問題は記号、語句、論述の標準的な形式だが、図に書き込む、正しいものをすべて選ぶという問題もある。
  • 基本~標準的な難易度の問題が多い。
  • 目標点は生物が80%。
  • 広くバランスよく出題されているが、あまり出題されない分野からも出題がある。ここができないと目標点到達は難しくなる。
  • センター試験までは、標準的な問題集(基礎問題精講など)で苦手分野をなくす
  • センター試験後は、過去問を解きながらそれまで解いていた問題集を解きなおす

の7点が重要なポイントです。

 

高得点帯の勝負となる医学部入試です。じっくりと問題と向き合って考えつくし、1点でも高い点数を目指してください!!

 

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