これで完璧!医学部受験で選ばれる自己PR文の書き方
医学部受験に限らず多くの推薦入試で求められるのが自己PR文です。今では推薦入試だけでなく、一般入試でも、自己PR文が求められる大学もあります。
ところが、今まで自己PR文なんて書いたことがないため、自己PR文を「自己紹介文」を書けばよいと思っている受験生が非常に多いです。
ここでは、自己PR文の書き方について、
1.目的
2.書く手順
3.自己PR文の型
の3つに分けてお伝え致します。
そもそもPRって何??
まずは、自己PR文の目的について考えましょう。そもそもPRとは何の略かご存知でしょうか?
PRとは、Public Relationsの略です。分かりやすい日本語に直すと、「意見・思想・立場・視点を伝える・理解してもらうこと」です。すなわち、自己PR文とは、「あなたの考え方・人間性を知ってもらうことを目的にして書いた文書」です。
つまり、大学側は、あなたについての詳細なデータが欲しいわけではありません。あなたの人間性を知りたいのです。その意味で、人間性を伝える「自己PR文」と情報を羅列する「自己紹介文」は大きく異なります。
例えば、「私の体重は52kgで体脂肪が8%です」という、あなたについての情報を書かれても、読み手は、「う、うん、それで??」となります(笑)これは、極端な例ですが、大切なポイントは、あなたが書いた情報が、どのように出願する大学または、医学に関係があるのかが相手に伝わらなければなりません。逆にいえば、出願大学や医学に関係する内容でなければ、その内容は盛り込むべきではありません。相手に選んでもらうために書くのですから、いわば、自己PRとは、オーディションの場での自己アピールといえるでしょう。
自己PR文を書く前の準備
自己PR文の目的がわかった後で、次に自己PR文を書くための準備を行いましょう。準備??と思われるかもしれませんが、いきなり400字や800字のまとまりのある文章を書くことは普通できません。書く前に、書く内容と構成をまず決めましょう。準備は次の3つです。
準備1.大学側はどんな学生を入学させたいかを調べる
大切なので繰り返しますが、自己PR文の目的は、「大学側に私はあなたの大学にふさわしい人材です」とアピールすることです。ということは、大学側がどのような人物を求めているのかをまずわからないといけません。では、どうやって大学側が求める人物を調べるのでしょうか?
実は、大学側がどのような人物を求めているかは、各大学が公表しています。志望する大学のホームページや願書に「求める人物像」という項目があるので、まずは、そこを読んで大学が求める人物像を把握してください。
準備2.自分の長所・特技を書き出す
大学側が求める人物像がわかったら、次はその人物像にマッチしていると思えるあなたの長所を見つけましょう。ドンピシャでこれとすぐに見つかればいいですが、すぐにわからないという人は、まず挙げれるだけ自分の長所・人から褒められたことがあること・今まで時間をかけてやってきたことを書き出してみましょう。
準備3.自分の長所・特技を絞り込む
自己PR文では、書ける字数が限られているため、どの内容を書くかを400字以内であれば1つ、800字以内であれば2つまでに絞り込みましょう。絞り込む際のポイントは、次の3つです。
ポイント1)大学の求める人物像にマッチしているか
ポイント2)同じ長所・特技を持つ人が少ないか
ポイント3)その長所・特技がわかる具体的な根拠があるか
特に、ポイント3の「具体的な根拠」があるかについては注意してください。具体的な根拠がある方がより説得力が増します。例えば、「奉仕の精神がある」というのも、「友達が困ったときに助ける」と「様々なボランティア活動に参加している」と「貧しい人を救うためのボランティア団体を立ち上げた」では、同じ長所をあげていても、説得力が違います。このように、根拠によって、相手に伝わる印象も違ってくるので、具体的な根拠については意識してください。
誰でも簡単に書ける!自己PR文の書き方テンプレート
書く材料が揃ったらいよいよ自己PR文を書いてみましょう。文章の書き方で注意するポイントが1つあります。それは、結論を先に書くということです。どうしても、根拠や理由を言った後で結論を最後にもっていきがちですが、それでは相手は最後を読むまであなたの長所・特徴がわかりません。最初に結論を述べた上で文章を書き進めていきましょう。
とはいえ、まとまった文章を今まで書いたことのない方がほとんどだと思います。手が止まってしまうという人が多いので、文章を書くのが苦手だという人は、以下の書き方に従って書くと書きやすいのでおすすめです。
簡単!3段落の5STEP自己PR文作成テンプレート
□(1段落目)
STEP1 結論をまず書く
まず、結論をかきましょう。これによって、読み手は、これから話す内容の焦点が定まり読みやすくなります。
STEP2 2段落目の具体的な根拠につながるように文章をまとめる
次に、その長所・特技の具体的な根拠を伝えるための導入部分を書きます。
□(2段落目)
STEP3 具体的な根拠・エピソードをかく
具体的な数字や、実績を使って、あなたの長所・特技をサポートする説明を行いましょう。表彰や何かの役職(生徒会長など)でもいいので、客観的に相手があなたの長所・特技を認めることができるものを用意しましょう。
□(3段落目)
STEP4 あなたの強み・特技が出願校でどう活きるか。医師として活躍するうえでどのように役立つかを書きましょう。
STEP5 STEP4で述べた理由を述べましょう。
いかがでしょうか?自己PR文の書き方がわかって頂けたでしょうか?最後にもう1つ重要なことがあります。それは、1文をできるだけ短くすることです。1文が長いと、主部と述部がおかしくなったりするため、1文をできるだけ短く書いて、相手に伝わりやすい文章を書いてみてください。
まとめ
自己PR文について、「目的」「書く手順」「自己PR文の型」についてご紹介致しました。
それぞれのポイントは次のようになります。
目的:あなたの人間性・考え方を伝えること
オーディションの審査をイメージして、大学側が求める人材であることをアピールしましょう。
書く手順:書く前には以下の3つの準備をしましょう
準備1.大学のホームページ・願書で「求める人物像」をチェックする
準備2.自分の長所・特技を書き出す
準備3.自分の長所・特技を次の3つのポイントに注意して絞り込む
ポイント1)大学の求める人物像にマッチしているか
ポイント2)同じ長所・特技を持つ人が少ないか
ポイント3)その長所・特技がわかる具体的な根拠があるか
自己PR文の型:次の5STEP構成で自己PR文を書きましょう
(1段落目)
STEP1 結論をまず書く
STEP2 2段落目の具体的な根拠につながるように文章をまとめる
(2段落目)
STEP3 具体的な根拠・エピソードをかく
(3段落目)
STEP4 あなたの強み・特技が出願校でどう活きるか。医師として活躍するうえでどのように役立つかを書きましょう。
STEP5 STEP4で述べた理由を述べましょう。
これで、自己PR文は完璧です。後は、1文1文を短くすることを意識して書いてください。そうすれば、必ず高評価をもらえる自己PR文になります。
見事、志望校に合格することを心より祈っております!
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