【1次試験倍率1.84倍!!】2022年度・東京女子医科大学入試結果
医学部進学会代表で現役医師の石戸です。
本日もあなたに価値ある医学部受験情報をお届けしていきます。
本日のテーマは「2022年度東京女子医科大学の入試結果」
というテーマで、2022年2月に実施された東京女子医科大学の入試分析を行います。
最初に結論から申し上げて、
その後に以下の4つのパートについて説明していきます。
1.2022年度の志願者数と受験者数は?
2.2022年度の倍率は?(1次合格・正規合格・総合格倍率)
3.2022年度入試の配点と合格最低点
4.過去5年間の比較分析最
ぜひ、最後までご覧頂き、あなたの志望校決定の材料にして頂ければ嬉しいです。
それではさっそく見ていきましょう!
ちなみに、本記事の内容は動画(You Tube)でもお届けしています。
動画でご覧いただきたい場合は下記リンクからご覧ください。
2022年度東京女子医科大学の入試の結果は?
まずは結論からいきましょう。
2022年度の東京女子医科大学の入試結果は以下のようになりました。比較のために過去5年間のデータも掲載しておきます。
2022 | 2021 | 2020 | 2019 | 2018 | |
---|---|---|---|---|---|
受験者数 | 651名 | 913名 | 1362名 | 1637名 | 1333名 |
1次合格者数 | 370名 | 371名 | 380名 | 412名 | 312名 |
1次合格倍率 | 1.76 | 2.46 | 3.58 | 3.97 | 4.27 |
正規合格者数 | 89名 | 99名 | 100名 | 99名 | 109名 |
正規合格倍率 | 7.3 | 9.2 | 13.6 | 16.5 | 12.2 |
総合格者数 | 125名 | 198名 | 191名 | 193名 | 148名 |
総合格者倍率 | 5.2 | 4.6 | 7.1 | 8.5 | 9.0 |
合格最低点 | 185名 | 199名 | 249 | 259 | 241 |
得点率 | 46.3% | 49.8 | 62.3 | 64.8 | 60.3 |
それでは、1つずつどうであったか見ていきましょう。
1.2022年度東京女子医科大学の志願者数・受験者数は?
まずは、志願者数・受験者数を見ていきましょう。
2022年度の東京女子医科大学の志願者数・受験者数は大幅な減少となりました。
具体的には、
2022年度の志願者数は681名・受験者数は651名。
2021年度の志願者数が945名・受験者数は913名であったことから考えると、志願者数は264名の減少。受験者数も262名の減少となっています。
なぜ、これだけ減少したか?というと、原因は、2021年度に実施された学費の値上げだと考えられます。
ご存知の方も多いと思いますが、東京女子医科大学は2021年度入試から学費を6年間で約1200万円上げると発表しました。
実際に2020年度の志願者数は1390名。受験者数は1362名であったので、2022年度だけでなく、2021年度も大幅に志願者数が減少しております。私立大学医学部受験にとって、学費の変更の影響は大きいですね。
続いて、倍率について見ていきましょう。
2.2022年度の東京女子医科大学の倍率は?
次に倍率を見ていきましょう。
受験者数から倍率を計算すると、
2022年度の1次試験合格倍率は1.76倍・総合格者倍率は5.2倍でした。2022年度にはじめて1次試験合格倍率が2倍を下回りました。私立大学医学部の平均倍率が12倍であることから考えると、これは驚異的に低い倍率と言えます。
ちなみに、総合格者倍率とは、補欠合格者数も含めた合格者数と受験者数の関係から倍率を求めています。
続いて、配点と合格最低点について見ていきましょう。
3.2022年度東京女子医科大学の配点と合格最低点は?
次は、東京女子医科大学の配点と合格最低点です。
東京女子医科大学の配点は、
英語100点・数学100点・理科①100点・理科②100点の計400点満点です。理科は化学・物理・生物の中から2科目の選択となります。
そして、今回2022年度入試の合格最低点は185点でした。
得点率に換算すると46.3%です。
一般的な私立大学医学部入試では6割~7割を取ることが目標となりますが、合格最低点が5割を切るというのは大幅に合格しやすくなっている証とも言えそうですね。
最後に、過去5年間の比較をしていきましょう。
4.過去5年間で見たときに2022年度の東京女子医科大学入試はどうだった?
最後に過去5年間のデータを元に2022年度の東京女子医科大学の入試結果を比較していきましょう。
言うまでもなく、東京女子医科大学への合格難易度は大幅に低下しています。志願者数を見ても1661名(2019年)→681名(2022年)となっており、得点率を見ても合格最低点は259点(64.8%)→185点(46.3%)となっていることから、かなり合格しやすくなっていると言えるでしょう。
実際に、「入試で65%取ったら合格する」と「入試で45%取ったら合格する」というとハードルが全く違うということがご理解頂けるのではないでしょうか?
合格難易度が下がっている大きな原因は冒頭でも述べたように1200万円の学費の値上げでしょう。
また、国家試験の合格率も92%付近(全国81大学中で約70位)で合格率が伸び悩んでいることも原因の1つと言えるかもしれません。
東京女子医科大学の難易度の低下は今後も続きそうです。少なくとも、倍率が増加する積極的な材料はないため、志願者数は変わらないか減少する形となるでしょう。
東京女子医科大学が第一志望の方はもちろんのこと、「どこでも良いから医学部に合格したい」という方には、学費の要件がクリアできて、女性の方であれば、受験校の1つとしてお勧めできます。
今は医学部受験の人気が低下している大チャンスのときなので、このチャンスを利用して見事合格を掴みとっていただきたいと思います。応援しています(^^)
追伸
全国の他の私立医学部の難易度が気になる方は難易度ランキングの記事を作成しているので良ければそちらも合わせてご覧ください。
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