ディズニーから学ぶ勉強法を見直すことの重要性
「現状維持では、後退するばかりである。」これは、ディズニーランドをつくったウォルト・ディズニー氏の言葉です。今や知らない人はいない、世界最大のテーマパークをつくった人の言葉だけあって、この言葉の持つ意味は深いものがあります。本日は、ディズニーランドの生みの親である、ウォルト・ディズニー氏の、この言葉から医学部受験に役立つ内容をご紹介致します。
ウォルト・ディズニー氏ってどんな人?
photo: sxc
ディズニーランドのことはご存知の方でも、その生みの親、ウォルト・ディズニー氏のことは知らないという方も多いと思います。そこで、まず、少し簡単にウォルト・ディズニー氏のことについて紹介させてください。
ウォルト・ディズニー氏は、ずっと順風満帆な経営をおこなったというわけではありませんでした。実は、倒産も経験しています。
しかも、初めから今のようなテーマパークをつくろうと思ったわけではありません。ウォルト・ディズニー氏は、最初、漫画家として活躍しようとしていました。しかし、仕事がこず、広告の仕事を兄の紹介でやっていました。広告の職場で、仲間と出会い、仲間とともにデザイン会社を設立します。会社をつくったものの、うまくいかず、生活のためにアニメーターとして仕事をしていました。
アニメの未来を感じたウォルト・ディズニー氏は、デザイン会社をやめて、アニメ会社を設立しますが、倒産してしまいます。しかし、それでも、諦めず兄とともに、会社をまたつくります。ここで生まれた作品が、「不思議の国のアリス」です。実写とアニメが融合した映像は、当時は画期的だったそうで、大ヒット。しかし、喜びも束の間で悲劇に襲われ、また倒産の危機に陥ります。
その後、紆余曲折を経て、ミッキーが誕生し、ディズニーランドが生まれます。
ざっくりとお伝えしましたが、ウォルト・ディズニー氏の人生は波瀾万丈でした。ウォルト・ディズニー氏に興味がある方は、ぜひ「創造と冒険の生涯」という本を、ぜひご覧ください。
余談ですが、実は、昨年ディズニーの「美女と野獣」を映画でみて、「ディズニーすげぇ~!!どんな風にしてディズニーができたんだろう?」と思って読んだ本が、この「創造と冒険の生涯」です。ウォルト・ディズニー氏にご興味がある方はオススメですので、ぜひご覧ください。
Maintaining status quo is the same as retreating
話を戻しますが、冒頭で紹介した名言
「現状維持では、後退するばかりである」
この原文は、次の言葉です。
”Maintaining status quo is the same as retreating”
(語句)
maintain【他動詞】~を維持する status quo【熟語】現状(ラテン語)
the same as ~【重要表現】~と同じ retreat【自動詞】後退する、退却する
(英語の勉強もできて一石二鳥ですね!せっかくなんで単語も覚えましょう!!)
このことは、うまくいっているときほど、新しいことにチャレンジしないことの危険性を示唆しています。波瀾万丈な人生を歩んだウォルト・ディズニー氏が言うと説得力がすごいですね。きっと「やったぜ!ムフフ」と思って現状維持していたら、痛い目にあったという経験から出た言葉なのだと思います。
実際、私達もそうですよね。「今の状態でもまぁOK」や「何となくいい感じだから、今のままでいいや」と思ってしまうと、現状に満足して、同じやり方を続けることが多くないでしょうか?
なぜなら新しい行動を起こすことは面倒くさいし、新しい行動を起こして、失敗したらどうしよう??という不安も頭によぎるからです。
ところが、現状を維持するというのは、「安定している」ように聞こえますが、周りが成長しているので、現状維持のままだと取り残されてしまう危険性もあります。
だからこそ、私たちは常に「もっといい方法がないか?」「もっと良くすることができるんじゃないか?」というチャレンジ精神を持っていなければならないと思います。
そして、このことは勉強法においてもいえます。
勉強法を見直していますか?
成績が伸びてくると、自分のやり方があっていると思ってしまい、同じやり方でやってしまいがちです。
実際、あなたもそうなってしまっているのではないのでしょうか?
たとえば、ノートの取り方ではどうでしょう?
昨年と今年で取り方を変えている部分があるでしょうか?
きっと数年変わっていないのではないでしょうか?
問題集のやり方はどうでしょうか?
昨年と今年でやり方が変わった部分があるでしょうか?
テスト直しの方法は?数学の勉強方法は?英単語の覚え方は?
きっと、長年現状維持している人がほとんどではないでしょうか?
もし、そうであるなら、危険です。
熾烈(しれつ)な競争の医学部受験では、勉強の量に加えて、質も重要だからです。
しかし、恥ずかしがることはありません。医学部受験をする人の中でさえ、今の勉強法を見直すということを意識的にやっている人は非常に少ないですから。
何を隠そう、私自身、「勉強法を見直す」という発想は3浪目まで持っていませんでした。(あっ、ちなみに私5浪しました。お前誰や?という人はコチラをご覧ください。石戸のプロフィール)
伸びる可能性を広げよう!
もしかしたら、今より生産性が高い良い方法があるかもしれません。もちろん、いつも効率を上げることばかり考えて、普段の勉強が疎かになるという状態になると本末転倒です。
普段の勉強に支障がない範囲で、常に勉強法を見直すことを心がける。これができればベストです。
とはいえ、今までやってこなかったことなので、常に勉強法を見直すといっても、なかなかできないものです。そんな人には、定期的に勉強法を見直す時間をつくることをおすすめします。
模試が終わった後。学期が終了した後。定期テストが終わった後。など、タイミングはいつでもいいです。定期的に見直す日をつくってみてはいかがでしょうか?
「えー、勉強法を見直すなんて考えたこともなかったわ。えー、やばい」ともしかしたら、あなたは思っているかもしれません。しかし、悲観的にならないでください。今まで、勉強法を見直すということを考えたことがない人は、逆に考えればもっと伸びる可能性があるということです。ですから、悲観せずに、次のように自分に問いかけてみましょう。
「今の自分の勉強法で、生産性が低い部分はないだろうか?」
あなたの成績は、まだまだ伸びます!!
まとめ
順調に成績が伸びている人も、成績が伸び悩んでいる人も、勉強法を定期的に見直すようにしましょう。
そうすれば、競争が激しい医学部受験の中で、勉強の質を改善できるというアドバンテージを持って戦うことができます。
理想を言えば、毎日、時間を見つけて、一日の勉強量を振り替えることがベストです。なかなかそんな時間ないし、面倒くさいという人には、あらかじめ、勉強法について考える日を決めて、時間をとってみましょう。
今より、勉強の効率が上がるヒントがきっと見つかり、医学部受験の勝者になる確率がグッと高まるでしょう。
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