徳島大学医学部の英語の傾向と対策

2019年03月12日 志望する大学の特徴

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先日の「徳島大学医学部の数学の傾向と対策」 の記事において、センター試験の出来が合否を大きく左右するとお伝えしましたが、二次試験を軽視していると逆転されてしまうことも十分にあり得ます。

 そうならないように、本日はその徳島大学医学部の英語について、傾向と具体的な対策法を紹介します。

徳島大学医学部の英語の試験形式・配点は?

はじめに徳島大学医学部の入試制度について見ていきましょう。

 

 徳島大学医学部の入試制度には前期一般入試(64名)、AO入試(8名)、推薦入試(42名)の3つが存在します(カッコ内は募集人数)。本記事では最も受験者数の多い、前期一般入試について取り上げることとします。

 

 前期一般入試では、センター試験と二次試験の合計得点で合格者が選抜されます。医学部受験においては、センター試験と二次試験の配点が大学ごとに設定されており、どの医学部を選択するかの大きな要素の一つといえますが、徳島大学医学部はセンター試験の比率が最も高い国立医学部の一つとして有名です。

 

 詳細に各試験の科目ごとの配点を見てみると、

【センター試験】国語:150点 社会:50点 数学:100点×2 理科:150点×2 英語:200点

【二次試験】数学:200点 英語:200点

となっており、センター試験が900点、二次試験が400点の合計1300点満点ということからも、センター試験での得点が最終結果にかなりの影響を及ぼすことがお分かりいただけると思います。ちなみに二次試験では他の国立医学部受験と同じく複数の面接担当者による面接も課されますが、得点化はされず、全ての面接官が不適切と判定した場合は、学科試験の成績に関わらず不合格となる点には注意しましょう。

 

 さらなる特徴として、センター試験では文系科目の点数が圧縮され、理系科目の点数が重視されている点、二次試験では数学と英語のみ受験すればよい点、は押さえておかなければなりません。どの医学部受験生も同じ条件なので、一概に対策が楽とは決して言えませんが、それでも理系科目が得意でセンター試験で高得点を望める場合には、徳島大学医学部は魅力的な選択肢であることは間違いありません。

 

 その中で英語は大問3つで構成され、制限時間は70分が与えられます。平成28年度に大きく出題内容が変更され、現在までその流れが続いており、大問1、2が長文読解、大問3が自由英作文となっています。

 

 長文読解では、内容説明・理由説明の論述問題がメインで出されていますが、出題内容が全く異なる平成27年度、あるいは現在の形式となった平成29年度には、英文中の日本語を英訳する問題が出題されたこともあります。また設問について、平成28、29年度は日本語で書かれていましたが、平成30、31年度は英語での指示に変わっていました。

 

 自由英作文では、長文読解とは対照的に平成28、29年度は英語で問題文が書かれていましたが、平成30、31年度は日本語となりました。その間、解答の目安となる語数は80ワードで一定しており、文章構成に関する指示が非常に細かい点も変わりありませんでした。

 

 全体の難易度としては、扱われる英文のレベルは医学部受験としては標準的なものであり、一部に見慣れない英単語もありますが、文章の内容を理解するという観点からすると、さほど影響はありません。ただし論述問題については、平成29年度までは日本語での解答が中心だったものが、平成30年度には英語で解答する設問の比率が上がり、平成31年度にはすべて英語で解答を求められるようになっている点には気を付けなければなりません。制限時間70分の中で、英語による論述量が増えてきているため、記述力の底上げが徳島大学医学部の英語の対策においてカギとなります。

徳島大学医学部の英語の問題の難易度と合格に必要な得点率は?

続いて、徳島大学医学部の過去の合格最低点のデータや他の科目の難易度をもとに、英語では何点を取ればよいか考えてみます。

 

徳島大学医学部の合格最低点は、1300点満点中、

平成30年度: 1026.0点 平成29年度: 1009.0点 平成28年度: 954.8点

となっています。すなわち、1040点(80%)あれば合格安全圏といえます。

 

 ここでセンター試験において900点中780点(約87%)取ることができたと仮定すると、二次試験では400点中260点(65%)が必要となります。

 

これを踏まえて、各科目の難易度も考慮したうえでそれぞれ目標点を立てると、

数学:130点 英語:130点

とするのが良いでしょう。

 

 国公立医学部入試でよく見られる論述式の英語では、小さな減点の積み重ねにより極端な高得点は取りづらく、一定の点数に収束しやすいという特徴があります。もちろん記述力の養成は絶対条件ですが、英語が得意であったとしても目標としては65%程度としておくのが良いでしょう。

 

 ここで既にお伝えしているように、徳島大学医学部は国立医学部受験の中でも特にセンター試験の得点に重きが置かれていますが、過去のデータによるとセンター試験の得点率が約83%でも合格している受験生がいることも事実です。そのため二次試験で逆転する自信があれば、センター試験で80%台前半の得点率であったとしても逆転のチャンスにかけることも不可能ではありません。

徳島大学医学部の英語の出題傾向は?

それでは、徳島大学医学部の英語では、どのような問題が出されるのでしょうか?

以下で大問ごとに詳細を見ていきましょう。

 

【大問1:長文読解】

 大問1では主に言語学のような人文・文科系の文章や、食糧問題といった社会系の文章を扱うことが多いです。設問では文中の表現の内容説明や、筆者の主張の理由説明の論述問題が出されています。平成30年度以降は設問も英語で記載されるようになり、解答でも英語で記述するものが増加していき、平成31年度にはついにすべて英語で解答する形式となりました。ちなみに現在の出題内容となる平成27年度までは、大問1では長文が与えられるものの、設問の内容は下線部和訳と現在とは全く異なるため過去問に取り組む際は要注意です。

 

【大問2:長文読解】

 大問2でも大問1と同様に長文読解の問題が出され、設問の指示が英語でなされたり、答案を英語で書かなければならなくなったりしている点も同じです。基本的には内容説明や理由説明のような論述問題で設問は構成され、引き続いて記述力が問われています。ただし解答形式はやや異なる設問も見られ、大問1では解答をすべて記述するのに対して、大問2では既に解答の一部が与えられ、それに続く内容を記述する形式もあります。また、扱われる長文は大問1よりもやや短く、自然科学系の文章が中心です。加えて、過去には日本語で記述する場合に、字数制限のある設問も出されたことがあります。今後も出題形式が変化する可能性も否定できないので、過去問等を使って字数制限のある設問にも対応できるように練習しておきましょう。

 

【大問3:自由英作文】

 大問3では平成28年度以降、自由英作文が出題されています。他の医学部受験においても自由英作文が必要となる場合がありますが、徳島大学医学部の自由英作文では文章構成についての指示が問題文で細かく与えられる点に特色があります。つまり、自由英作文では論理展開についてはそこまで悩む必要はなく、指示に従って適切な英語表現を用いて文章を作成できるかといった記述力が求められていると考えられます。通常の和文英訳などとは別に自由英作文特有の英語表現もあるため、専用の参考書や問題集を使って、できるだけ格調の高くかつ誤りのない英文を書けるように練習しておきましょう。

お勧めの徳島大学医学部の英語の対策方法

最後にこれまでの内容から、徳島大学医学部の英語の対策に必要な具体的な勉強法をお伝えします。

 

 まずセンター試験までは、英語の基礎力の底上げを目的として勉強を進めましょう。英語の基礎力とはすなわち、単語力、文法的知識、読解力、論述力を指します。勉強をするときに、これらのうちどの能力を高めているかを意識することで効率も良くなります。

 

 単語力の養成にはやはり単語帳が欠かせません。おススメの単語帳は『速読英単語 必修編』『速読英熟語』(Z会出版)です。徳島大学医学部の英語の長文で扱われる単語は標準的なものがほとんどなので、文意を取るには速読英単語・英熟語だけでも十分です。プラスアルファとして、単語の意味を類推する力も高めることができるとさらに安心です。単語帳に取り組む際には、対義語や類義語、接頭語や接尾語といった関連事項も併せて覚えていくことで、初見の単語でも意味を取れる確率があがるので、普段から単語帳の隅々にまで目を通す癖をつけてください。

 

 文法知識は二次試験では直接的には問われませんが、英作文をするときにベースとなるものです。そしてセンター試験では避けては通れない分野でもあるため、この時期に重点的に身に付けておきましょう。

 

 長文読解は徳島大学医学部の英語の中でも、最も重要度の高いものです。対策には優れた問題集が多数あるため、いずれを使っても構いませんが、英文のレベルと単語数に大きな隔たりがないかどうかだけは注意しましょう。あえておススメを上げるとすれば、『やっておきたい英語長文700』(河合塾シリーズ)です。特に設問のほとんどが論述問題であるため、日本語、英語のいずれも記述力をつけておくことが肝要です。問題集に取り組む場合には、模範解答を見て理解したつもりになるのではなく、自分の手で答案を作ることを徹底してください。もし可能であれば、学校や予備校の先生に添削してもらうのも良いでしょう。

 

より詳細な問題集の使い方については、過去記事「実力をつけるための問題集のトリセツ!効果的な11個の使い方」を参考にしてください。

 

 センター試験が終わったら、二次試験対策に移ってください。具体的に行っていただきたいのが、

・過去問の分析

・過去問を用いた実戦演習

・自由英作文対策

の3つです。

 

 過去問分析においては、近年続いている細かな変化をチェックし、自身の受ける年度に出される可能性のある形式は必ず押さえておきましょう。あとは長文読解の英文の分量や設問の内容にざっと目を通して確認してください。

 

 過去問分析が済んだら、いよいよ実際にチャレンジしてみましょう。このとき必ず時間を計って制限時間内に解くことを忘れないでください。徳島大学医学部の英語は医学部受験としても、論述量は多い方です。記述力が十分であっても時間内にそれを書ききれなければ努力が水泡に帰してしまうので、実戦演習を通じて自分の記述スピードを把握しておきましょう。

 

 同時並行で、自由英作文の対策も進めてください。センター試験まではあまり自由英作文に時間を割くことはできないかもしれませんが、英語の基礎力が完成していれば残り約1カ月間の集中的な勉強で問題ありません。自由英作文はある程度の分量の英文を書かなければならないため、英語の適切な使用のみならず不自然ではない文章同士のつながり等に気を付けなければなりません。専用の参考書や問題集を使って、表現の幅を広げていくことが一番の対策になります。長文読解の論述問題と同様に、自由英作文もできる限りプロに添削してもらいましょう。

まとめ

徳島大学医学部の英語の傾向と対策法のポイントは、

①大問3つに対して、制限時間は70分

②大問1、2は長文読解、大問3は自由英作文

③出題形式の小さな変化が近年続いている

④扱われる英文は標準的であるが、論述問題が多く、記述力の底上げが重要

⑤目標点は200点中130点(65%)

⑥大問ごとの出題形式は、

【大問1】長文読解、人文・文科系、社会系の文章が頻出

【大問2】長文読解、自然科学系の文章が頻出

【大問3】自由英作文(80ワード程度)、文章構成の指示が細かい

⑦センター試験までは、英語の基礎力の底上げを目的として勉強する

⑧センター試験終了後は、

・過去問の分析

・過去問を用いた実戦演習

・自由英作文対策

を行う

の8つです。

 

 繰り返しになりますが、徳島大学医学部の英語では他大学に比べると高い記述力が要求されます。記述力は自分で解答を作ることによってしか養われないので、手間暇を惜しまず時間をかけて多くの文章を書くことが合格への道です。自分で勉強するときには敬遠しがちな論述問題ですが、講師と添削のスケジュールを立てること等で定期的に文章を書く環境を作っておきましょう!!

 

 

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本記事で登場したお勧めの問題集・参考書

『速読英単語 必修編』


 

『速読英熟語』(Z会出版)


 

『やっておきたい英語長文700』(河合塾シリーズ)


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