センター後に勉強のやる気がでない時にやる気を上げる考え方
医学部受験専門家の石戸です。
昨日「【警告】センター後に勉強のやる気をなくす3つのパターン」という記事を書きました。センターの結果がうまくいった人もうまくいかなかった人もセンター後は勉強のやる気がでないというお話を致しました。
それぞれのパターンごとに、勉強しなければいけない理由をお伝え致しましたが、中には、
と言う方もいらっしゃると思います。
本日は、5浪した私(石戸)の経験を元に、センター後にやる気全開で勉強に取り組む方法についてお伝えしたいと思います。
実は毎年やる気をなくしていました・・・
今でこそ、このように偉そうに「やる気を出す方法」という形で記事を書いていますが、私も現役のときから4浪のときまではセンター後にやる気をなくしていた一人でした。私の場合は、浪人期間が長かったものですから、「【警告】センター後に勉強のやる気をなくす3つのパターン」でご紹介したやる気をなくす3パターンを全て経験しました(笑)
そんな私が、センター後のやる気がでないという状態から抜け出すことができたのは、5浪目の時です。考え方を変えることで、センター後の1ヶ月間もマイペースで勉強することができました。実際に、この考え方は、私だけでなく、私の塾生の方も「センター後の1ヶ月間高いモチベーションで勉強することができました」と言ってくれます。
ちょっとした考え方の違いで勉強ができるようになるので、あなたもやる気を失いかけているのであれば、ぜひ参考にしてみてください。
センター後でも、やる気が出る考え方とは?
では、どのような考え方にしたか?ですが、結論から言うと、
結果ではなく過程を重視する
という考え方にすることです。過程を重視することで、やる気をなくすのを防ぐことができるようになりました。
これだけでは、ピンとこないと思いますので、具体的に説明させてください。
4浪目までの私は、結果にばかりこだわっていました。もちろん、合格するために試験を受けるのですから、99.9%の人が結果にこだわって勉強されていると思います。しかし、結果に目を向けると、不安とプレッシャーから思うように勉強ができません。
不安を感じる場合
結果を考えると「本当に合格できるのか?」と不安になる
プレッシャーを感じる場合
親・兄弟・学校の先生・塾の先生からの期待をプレッシャーに感じる |
と、どちらの場合でも、邪心が入りやる気が削がれ、結果として勉強できないループにはまってしまいます。そして、ハッと”勉強していない自分”に気づき自己嫌悪に陥る。これを繰り返すため、1ヶ月が鬼のように長く感じます。
もちろん、これは全て私の体験談です(笑)さすがに、こんなことを現役+4浪で5年間も繰り返せば、やる気をなくす原因に気づきます。そうです。私がやる気をなくしていたのは、結果にばかり目を向けていたからです。
そのことに気づいた私の5浪目は、結果に目を向けることをやめました。合否よりもこの1ヶ月間頑張れることの方が大事だと考えるようになったのです。
受験勉強で得られるものとは?
結果に目を向ける人は、受験勉強で得られるものを「大学在籍の資格を得ること」だと考えていると思います。医学部の場合「医学部在籍の資格を得る」≒「医師になる」という事なので、受験勉強で得られるものは「医師になる資格を得る」と言い換えても良いかもしれません。その側面は間違いなく1つの事実です。
しかし、そう考えると、合格を手にするまでにやってきたことというのは、ほとんどが無駄になるのではないでしょうか?数学・現代文・古典・社会は医学部に入って使うことはありませんし、理科の知識も限られた分野の知識しか医学部に入って使いません。やってきたことのほとんどが無駄になります。
しかし、実は無駄にはなっていません。受験勉強を通して、「能力」が身についているのです。塾の先生として、たくさんの生徒さんを見てきましたが、たくさん浪人している人ほど、現役時と合格時を比べると人が変わったかのような能力の違いを感じます。例えば、自分のルールに従って行動できるようになったり、時間間隔が鋭くなったり、情報の処理能力が高まったりと、受験勉強を通じて、様々な能力が身についています。
つまり、受験勉強で得られるものは、「大学在籍の資格」+「能力」なのです。
この1ヶ月間で得られる一生モノの能力とは?
それでは、受験勉強で得られるものを「能力」だと考えた時に、この1ヶ月間で得られる能力とは何でしょうか?
それは、重圧と不安に打ち勝つ精神力です。人生は長いですから、これから先、重圧(プレッシャー)を感じたり、不安を感じることも多々あるでしょう。それでも、今に勝るほど精神的にきつい重圧と不安を感じる場面は、そうそうあるものではありません。なぜなら、日本において受験勉強は自分の人生がかかっていて、家族・先生など多くの人からの期待も背負っているからです。今頑張ることができれば、これから先ずっとどんな場面でも心が折れることなく頑張ることができる。一生モノのスキルを身につけることができるのが、この1ヶ月だと私は考えています。
そう考えるようになってから、私は、結果のことを考えることをやめました。それよりも、1日1日、何の勉強をするか?を考えて、今日を頑張るようになりました。
受験というのは無情なもので、1日1日を全力で頑張ったからといって、合格するとは限りません。しかし、これからの1ヶ月間、”今”を大事に生活できた人は、間違いなくこれからの人生で成功することができます。ですから、これから1ヶ月間は、人生で成功する能力を身につける期間だと捉えてはいかがでしょうか?この能力は、これから1ヶ月間頑張る全ての人が手にすることができます。そして、その中から幸運な人には、大学合格という「おまけ」がついてくると捉えてはいかがでしょうか?
この記事がセンター後にやる気がでなかった昔の自分のような人のお役に立てば幸いです。残り一ヶ月間頑張っていきましょう!!
まとめ
センター後に勉強のやる気がでないという方が多いです。
やる気をなくす原因は、
結果(合否)を考えることでプレッシャーを感じたり、不安になることにあります。
だから、結果に着目することはもうやめましょう。
そうではなく1日1日の過程に着目しましょう。
これから1ヶ月間は、「極限に追い込まれた状態でも頑張ることができる」重圧と不安に打ち勝つ精神力を鍛える期間だと捉えて、1日1日を大切に生きましょう。そうすれば、間違いなくこれから先の人生で成功できる一生モノのスキルが身につきます。
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