兵庫医科大学の一般入試の化学の傾向と対策

2018年10月06日 志望する大学の特徴

兵庫医科大学化学

先日の兵庫医科大学の物理についての記事で、医学部受験の中でも、出題範囲が幅広いこと、時間制限がきついことをお伝えしました。実は、兵庫医科大学の化学も様々な単元から満遍なく出題され、時間制限がきついという同じ特徴があります。
 本日は兵庫医科大学の一般入試の化学について、出題傾向とそれを踏まえた具体的な勉強法を紹介します。

兵庫医科大学の化学の試験形式・配点は?

はじめに兵庫医科大学の入試制度について、確認しておきましょう。

 

実は兵庫医科大学の入試制度は、2019年度に大きな変更があります。具体的には、従来の数学、英語、理科2科目で第1次試験判定を行う一般入試である「一般入試A(4科目型)」に加えて、英語の技能を評価する資格・検定試験の成績を利用する「一般入試B(高大接続型)」が新たに導入されます。また、これに伴って従来のセンター利用入試(前期)及びセンター利用入試(後期)が廃止されます。

結果として兵庫医科大学の入試制度は、一般入試A(4科目型)(約85名)、一般入試B(高大接続型)(約10名)、一般公募制推薦入試(約12名)、地域指定制推薦入試(5名以内)の4種類が存在することになります(カッコ内の人数は募集人数)。

 

本記事では最も受験者数の多い、一般入試Aの試験内容について扱います。他の試験制度との併願等の可否については、大学HPで確認してください。

 

一般入試Aでは、第1次試験と第2次試験の二段階で合格者が選抜されます。

第1次試験では数学、英語、理科2科目、小論文が課されますが、小論文は2次試験合否判定時に使用されます。そして第1次試験に合格した受験生は、およそ1週間後に第2次試験として面接が行われ、最終的に第1次試験、第2次試験の成績及び、調査書などを多面的・総合的に判定して合格者が決定されます。

 

各試験の詳細な点数配分は、

【一次】数学:150点 英語:150点 理科:100点×2 小論文:50点

【二次】面接:点数化なし

であり、点数化されるのは第1次試験の550点分です。

 

 理科については、物理・化学・生物の3科目から2科目を選択します。理科は2科目に対して制限時間が120分であるため、1科目に割ける時間はおよそ60分となります。

 

 化学に関しては、大問3つで構成され、それぞれ5~8個程度の設問が与えられます。例年、大問1、2では理論化学あるいは理論化学と無機化学の融合問題、大問3では有機化学が出題されています。

 問題の比率や出題頻度からすると、無機化学の重要度はやや低いです。しかし、無機化学は知識が直接得点に結びつけやすい単元でもあるため、出題された場合に得点源とできるように他の単元と同様にしっかりと対策をしておきましょう。

 

 解答形式は空所補充や化学式、計算結果のみを答えるものに加え、計算過程を求められる設問も多いです。また、実験手順の意義や解答がなぜそうなるかの理由といったことについての論述問題が、毎年少なくとも1題は出されています。さらに、グラフなどの描図問題の出題頻度が高く、場合によっては検定教科書では見られないような、計算結果をもとにその場で考えさせられるような問題も出題されているので、注意が必要です。

 

 難易度については、難問はさほど見られないため標準的といえますが、問題となるのはその設問数の多さです。導出過程を求められたり、論述・描図問題も出されたりするため、制限時間内にすべてを完璧に解ききるのは容易ではありません。

 化学が得意な受験生でなければ、他の科目の穴を化学で埋めようとするのは現実的ではないでしょう。

兵庫医科大学の化学の問題の難易度と合格に必要な得点率は?

続いて、兵庫医科大学の一般入試の化学で目標とすべき点数について、過去の合格最低点や難易度から考えてみましょう。

 

兵庫医科大学の合格最低点を見てみると、550点中で、

2018年度:351.8 2017年度:371.5 2016年度:337.3

となっています。

これらの平均を取ると353.5点となり、2017年度は特に合格最低点が高かったことも鑑みれば、合計で360点取れれば合格圏内といえます。

 

そこで難易度も考慮して、各科目で何点ずつ取るべきかを算出すると、

数学:95点 英語:90点 理科:140点 小論文:35点

とすれば、合格点に達することが可能です。

 

 兵庫医科大学の理科は制限時間に対する問題数が多いため、80点、90点と高得点を取るのは至難の業です。理科2科目で70点ずつを取り、合計140点とするのが一般的な受験生の戦略になるでしょう。

 化学に関しては、短い時間で多くの問題を解くカギとなるのは、計算スピードと有機化学における構造決定に至るまでの速さになります。いずれも一朝一夕に身につくものではないため、練習を繰り返してどのようにしたら時間を短縮できるかを常に意識して勉強をしてください。

兵庫医科大学の化学の出題傾向は?

 それでは、兵庫医科大学の化学ではどのような問題が出題されるのでしょうか?

 理論化学、無機化学、有機化学の各単元について、頻出分野をまとめます。

 

【理論化学】

 ヘンリーの法則や密閉容器内の混合気体の燃焼後の分圧といった、気体に関する問題が頻出です。法則の内容をきちんと整理して押さえておくことはもちろん、気体の物質量と分圧・体積のような量的関係をスムーズに変換していく能力が求められます。他にも、酸化還元反応についての実験をテーマとした問題もよく見られます。典型的な酸化剤・還元剤の半反応式は与えられなくても、自身で書けるようにしておきましょう。

 

【無機化学】

 上述のとおり、無機化学のみの知識で対応できる大問はありませんが、無機化学の内容をメインのテーマに据えた理論化学との融合問題として出題される可能性があります。特に12~16族元素の化合物を扱う問題が多いです。また、気体の製法や物質の工業的製法と絡めて、物質の性質や酸化還元の反応式を問う問題の出題歴もあります。

 

【有機化学】

 基本的には偏りなく様々なテーマから出題されていますが、通常、高校の授業では扱わない有機物質の構造を、実験の結果を用いて推定させる問題の頻出度がやや高いです。典型的なベンゼンの誘導体の反応やその他の酸化還元反応等を通して、どの官能基がどのように変化していくか、といったことを押さえることが大切です。さもなければ実験の本質を理解できず、構造決定までたどり着くことは困難でしょう。

お勧めの兵庫医科大学の化学の対策方法

まとめ

コメント..

Leave a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメント
お名前 *
メールアドレス *

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

PAGE TOP