国公立大学医学部・社会の配点が低いランキング(2022年度版)

医学部社会配点

医学部進学会代表で現役医師の石戸です。
本日もあなたに価値ある医学部受験情報をお届けしていきます。

本日のテーマは「国公立大学医学部の社会の配点ランキング(2022年度版)」
というテーマで、全国の国公立大学医学部の配点で社会の配点が低い順に
ランキングを発表していきます。

社会の配点が最も低い大学は配点が2.2%、最も配点が高い大学は8.6%となっています。
各大学の配点についてランキング形式でお届けしていきますので、ぜひご覧頂き、
あなたの志望校決定の材料としてお役立て頂ければ嬉しいです(^^)

ちなみに、本記事の内容を動画(You Tube)でもお伝えしています。
動画の方で観たい方はぜひ下のリンクからご覧ください!

 

 

そもそも国公立大学医学部の配点ってどうなっているの?

ランキング発表の前に、まずは国公立大学医学部の配点についてどうなっているか説明していきましょう。

ご存知の方も多いと思いますが、国公立大学医学部では、
共通テストと個別試験(二次試験)の合計点で得点が高い人から合格が決まります。

そして、共通テストと個別試験の配点は大学ごとに大きく違います。

共通テストは一般的には、
英語200点、数学200点、理科200点、国語200点、社会100点の計900点満点ですが、

実は配点は大学ごとに自由に変更することができます。

具体的な例を上げましょう。

例えば岡山大学では、共通テストの配点は、
英語100点、数学100点、理科100点、国語100点、社会100点の計500点満点

となります。

このように、大学ごとに共通テストの配点を変更することが可能です。

そして、共通テストの配点だけでなく、
個別試験(二次試験)も配点は大学ごとによって違います。

先ほど例にあげた岡山大学では、

英語400点、数学400点、理科300点の計1100点が
個別試験(二次試験)の配点となります。

一方、香川大学では、
個別試験(二次試験)の配点は、
英語200点、数学200点、理科200点の計600点となります。

このように、国公立大学医学部の入試では、大学によって、
配点が大きく異なるため、「点数」に着目するよりも、次の2つの観点が重要となります。

1.共通テスト重視型か?個別試験(二次試験)重視型か?

2.大学が重視している科目は何か?

共通テストを重視している大学では共通テスト対策が必要となります。一方、個別試験(二次試験)を重視している大学では、共通テスト対策だけでなく、難しい問題にも対応できる応用力をつける対策が必要となります。

また、大学が重視している科目についての観点も重要となります。例えば島根大学では、全体に占める社会の割合は8.6%ですが、新潟大学では2.6%となっているように、大学によって科目の重要度が大きく違うからです。

このように、国公立大学医学部合格を考える上では、上記の2つの観点が必要となります。
今回は、そのうちの2の「大学が重視している科目」について。「社会を重視している大学はどこの大学か?」というテーマで記事を書いていきます。
読者の方は、きっと『社会の配点が低い大学はどこか?』と気にされている方が多いと思うので、ランキングでは、社会の配点が低い順番にランキングを発表していきます。

全国・国公立49大学の社会配点ランキング

それでは、国公立大学医学部の前期試験における共通テストの配点ランキングを見ていきましょう。

今回前期試験のみで比較しているため、後期試験だけの山梨大学は除いています。
前期試験が実施される全49大学の国公立大学医学部の社会の配点ランキングを見ていきましょう。

順位 大学名 理科の配点比率
1位 東京大学 2.2%
2位 新潟大学 2.6%
3位 金沢大学 3.3%
4位 大阪公立大学 3.4%
4位 千葉大学 3.4%
6位 札幌医科大学 3.6%
7位 広島大学 3.7%
7位 東京医科歯科大学 3.7%
9位 福島県立医科大学 3.8%
9位 徳島大学 3.8%
11位 名古屋大学 3.9%
12位 長崎大学 4.0%
12位 京都大学 4.0%
14位 横浜市立大学 4.2%
14位 熊本大学 4.2%
14位 東北大学 4.2%
17位 名古屋市立大学 4.3%
17位 九州大学 4.3%
17位 浜松医科大学 4.3%
17位 愛媛大学 4.3%
17位 筑波大学 4.3%
22位 岐阜大学 4.8%
22位 京都府立医科大学 4.8%
22位 信州大学 4.8%
22位 北海道大学 4.8%
26位 神戸大学 4.9%
27位 大分大学 5.0%
27位 大阪大学 5.0%
29位 秋田大学 5.3%
29位 高知大学 5.3%
31位 鹿児島大学 5.5%
32位 旭川医科大学 5.6%
32位 奈良県立医科大学 5.6%
32位 群馬大学 5.6%
35位 琉球大学 5.9%
36位 山形大学 6.3%
36位 富山大学 6.3%
36位 福井大学 6.3%
36位 鳥取大学 6.3%
36位 岡山大学 6.3%
41位 弘前大学 6.7%
41位 山口大学 6.7%
41位 宮崎大学 6.7%
44位 香川大学 7.1%
45位 佐賀大学 7.5%
46位 三重大学 7.7%
46位 和歌山県立医科大学 7.7%
48位 滋賀医科大学 8.3%
49位 島根大学 8.6%

 

こんなにも違う!1位と最下位での大学の社会の配点の違い

いかがでしょうか?
大学によって大きく配点比率が違うということがわかって頂けると思います。

最後に、1位と49位の大学の配点の違いを具体的に見ていきましょう。

社会の配点が最も低い大学は、東京大学で2.2%でした。
東京大学の配点は、共通テスト110点:個別試験(二次試験)440点です。
共通テストの配点は英語24.4点、数学24.4点、理科24.4点、国語24.4点、社会12.2点。
個別試験(二次試験)は英語120点、数学120点、理科120点、国語80点となっています。
東京大学は、個別試験(二次試験)の配点割合が最も高い大学なので、共通テストのみの社会の配点比率が低くなっているんですね。

一方、社会の配点が最も高い大学は、島根大学でした。

島根大学の配点は、共通テスト700点:個別試験(二次試験)460点です。
共通テストの配点は英語100点、数学100点、理科200点、国語200点、社会100点。
個別試験(二次試験)は英語200点、数学200点、調査書60点となっています。
島根大学は、個別試験(二次試験)で理科が課されていないのも特徴です。
調査書も点数化されるので、現役生の方で理科が苦手な方にお勧め
です。

社会が苦手な人は結局どこを受ければ良い?

社会の配点が最も低い大学は東京大学でした。
しかし、「よし!私は社会が苦手だから東大理Ⅲを受けよう」とは思わないでしょう(笑)

現実的な志望校として、社会が苦手な方には

① 共通テストが得意な方は徳島大学(社会の配点比率3.8%)
② 個別試験(二次試験)が得意な方は新潟大学(社会の配点比率2.6%)

をお勧めします。

徳島大学は共通テストの配点が個別試験(二次試験)より高い大学の中で最も社会の配点比率が低い大学です。

具体的な配点は、
共通テストは英語200点、数学200点、理科300点、国語150点、社会50点の計900点です。
個別試験(二次試験)は英語200点、数学200点の計400点です。

徳島大学も個別試験(二次試験)で理科が課されないことも特徴です。

一方、新潟大学は全49大学の中で社会の配点比率は2位。

具体的な配点は、
共通テストは英語200点、数学200点、理科200点、国語100点、社会50点の計750点です。
個別試験(二次試験)は英語400点、数学400点、理科の計1200点です。

新潟大学は共通テストで国語と社会が半分に圧縮されます
したがって、文系科目(国語・社会)が苦手な方には新潟大学がお勧めです。

まとめ

さて、社会の配点ランキングについていかがだったでしょうか?同じ国公立大学でも、社会の配点が6.4%(1位2.2%、49位8.6%)も比率が違うというのは驚きですよね!

今回の記事を通して、共通テストの配点比率だけでなく、「国公立大学医学部の配点比率が大学ごとに大きく異なること」と、「大学ごとの対策が合否を大きく左右する」ということも知って頂ければとても嬉しく思います。

この記事があなたの医学部受験合格にお役に立てばとても嬉しく思います。ぜひ、志望校の特徴を知り、万全の対策をして試験に臨み合格を勝ち取ってください!!応援しています(^^)

追伸
今回は国公立大学医学部の社会の配点ランキングをお送り致しました。
他の記事で理科の配点ランキングについても掲載しています。
良ければあわせて御覧ください。

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