新潟大学医学部の物理の傾向と対策

2018年06月02日 志望する大学の特徴

新潟大学

新潟大学医学部の物理は、対策をすれば得点源になります。今回は新潟大学医学部の物理で高得点を取るための勉強法について紹介します。

 

新潟大学の物理の試験形式・配点は?

始めに、具体的な勉強方法の内容に入る前に、新潟大学医学部の入試における物理についてまとめます。

なお、2017年度入試(2018年2月実施の入試)では、問題構成に大きな変化があったため、2017年度とそれ以前について分けてお伝えします。

 

まずは、共通事項からお伝えしましょう。

新潟大学医学部入試の理科は、2科目に対して制限時間は180分です。

そのうち物理に関しては、大問3つが出題され、多くの大問が2つの中問に分かれています。各大問・中問はさらに小問が設定されており、それに従って解き進めていきます。

 

2017年度までは、問題冊子には4題印刷されており、学部により解答する問題が異なっていたため、問題に手を付ける前に、しっかりと解答する問題を確認する必要がありました。

過去問を見てみると、例年、全学部共通の大問1+その他の2問というセットでした。

そして、その他の2問についても歯学部と共通であり、他学部の受験生(理学部等)も同じ問題が課されています。

 

これに対して、2018年度は、全学部共通で大問3つの構成となりました。

実際に医学部受験生が解答すべき中問・小問の全体としての分量は、変化がないと考えて差し支えありません。

 

いずれの形式においても、医学部生用の問題がないということは注目すべきポイントです。

解答形式は、解答のみを記載するものが基本ですが、選択肢で答える問題、グラフの描図問題等も一部出題されています。

 

配点に関しては、センター試験750点満点、二次試験450点満点の計1200点です。

さらに詳細な内訳は、

【センター試験】

国語100 社会50 数学200 理科200 外国語200

【二次試験】

数学150 理科150 外国語150

となります。

 

この配分は、国公立大学の前期試験の中では、センター試験の全体に占める割合は非常に大きいといえます。

加えて、外国語以外の文系科目の得点が半分に圧縮されるため、理系科目が得意な受験生に有利です。(逆に言えば、国語・社会が苦手な人におすすめの配点です)

 

センター試験、その中でも特に理系科目の出来具合が、合否に直結することになるということは、必ず頭に入れておいてください。

新潟大学の物理の問題の難易度と合格に必要な得点率は?

続いて、新潟大学合格のために、物理で目標とすべき点数を考えてみます。

 

そもそも国公立大学医学部を受験するのであれば、センター試験では88%(660点)は確保しておきたいところです。

この点数を取れたと仮定して、二次試験の数学で目指すべき得点を検証します。

 

新潟大学は合格最低点を公開していないため、合格者の平均点等から推測をします。

合格者のセンター試験と二次試験の合計得点は、

2018:1036.4 2017:1006.9 2016:1011.5 2015:1022.4 2014:1009.9

であり、平均すると1017.4点となります。

 

よってセンター試験と二次試験の合計で1000点あれば、合格圏内と言えるでしょう。

つまり、センター試験で660点取れた場合、二次試験では340点(約76%)取ればよいことになります。

 

その中で物理は、上述のように他の理系学部の受験生と共通の問題であり、医学部専用の問題は出題されません。

これこそが物理が得点源となり得るゆえんです。

他の医学部専用の問題を課す大学に比べると、難易度はある程度、標準的なレベルに落ち着きます。

 

以上のことから、物理では75点中60点(8割)を目標としましょう。

新潟大学の物理の頻出分野は?

次に、新潟大学の物理の過去問から、出題傾向を分析していきます。

2017年度までの出題傾向は非常に明確で、各大問の単元は、

【大問1】力学 【大問2】電磁気 【大問3】波動 【大問4】熱力学

で固定されていました。

このうち、力学は必須で、残り2問が年度によって、出題されます。

 

ちなみに、どの年度にどの問題が出題されたかは以下のようになります。

 

力学 電磁気 波動 熱力学
2017年度
2016年度
2015年度
2014年度
2013年度

 

2017年度入試では、

【大問1】力学 【大問2】電磁気 【大問3】波動 【大問4】[1]波動 [2]熱力学

のセットとなり、すべて必答でした。

各分野の特徴は?

以下では、各大問ごとに詳細に特徴を挙げてみます。

 

◆力学について

斜面上の物体のつり合いや単振動等、出題範囲は幅広くなっています。

ただし、全学部共通問題のため、他の2題に比べると基本的な問題が並んでいます。

医学部受験者であれば、完答が求められるところです。

 

◆電磁気について

コンデンサーや点電荷の電位等、力学同様に扱われるテーマは広範です。

しかし、問題自体は問題集に載っているような典型問題がほとんどです。

導体棒や相互誘導といった、電磁誘導に関する問題が頻出です。

注意しなければならないのが、内部抵抗や自由電子の流れと電流の関係等の理論を問う問題も出題されている点です。

医学部受験者の問題には余り含まれていなかった印象ですが、問題が全学部共通となる可能性がある以上、対策をしておくべきでしょう。

 

◆波動について

光の干渉の問題はほぼ毎年出されています。

大問3は2つの中問に分かれている場合は、光の干渉+音波orその他の光波の問題がセットになっていましたが、2018年度以降は大問3は波動と熱力学のセットになると予想されます。

音波は気柱の共鳴やドップラー効果などから出題されています。

光の干渉に関しては、点数を落とさないように対策をしておきましょう。

 

◆熱力学について

熱サイクルに関する問題の出題頻度が高くなっています。

とはいえ、密閉容器内の気体の混合や力学との融合問題等も出題されており、ヤマを張るのは危険でしょう。

熱サイクルは確実に取れるように準備をし、他のテーマでもどれだけ対応できるかで差がつくものと予想されます。

 

◆原子物理について

原子物理については、ほぼ確実に出題されないといえるでしょう。したがって、センター試験後から二次試験までの間は、他の科目とのバランスを考えて思い切って、原子物理分野は捨ててもいいでしょう。

お勧めの新潟大学の物理の対策方法

それでは、以上の内容を踏まえて、具体的にどのように勉強を進めればよいでしょうか?

 

繰り返しになりますが、新潟大学の物理は、大問3の光の干渉を除いて、各単元ごとに扱われるテーマは広いです。

一方で、前年度に出されたテーマは、熱サイクル以外は続けて出題されていないという特徴もあります。

加えて、難易度は決して高くはなく、基本~標準的な問題が中心です。

問題集に載っているような典型問題をきちんと押さえられれば、十分に本番で8割以上を取ることができます。

これらのことから、センター試験までは、問題集を使って全範囲において穴を作らないように勉強してください。

出題されるテーマをピンポイントで当てることは難しいため、二次試験直前期に苦手分野が多いと、時間が足りなくなってしまいます。

このような状況では、精神的にも追い込まれてしまうため、余裕をもって計画的に勉強を進めることをお勧めします。

 

センター終了後から二次試験までは、

①過去問の分析

②頻出分野、出題可能性の高い分野を中心に再度、問題集に取り組む

③新潟大学の赤本を用いた実戦演習

の3本柱で、対策してください。

 

過去問分析については、二次試験までの1カ月の方向性を決定づける重要なものなので、自身の受験年度に出題可能性の高いテーマを明確にしておきましょう。

前年度に出題されたテーマは、電磁誘導・光の干渉・熱サイクルの問題以外は、直前期に改めて取り組む必要はありません。

その他のテーマから、出題されそうな分野をピックアップすることで、メリハリをつけた効率的な勉強をすることができます。

 

新潟大学医学部の物理対策に適した問題集は、『良問の風』(河合塾シリーズ)です。

標準的なレベルの問題集ですが、新潟大学の物理の難易度はカバーされています。

いずれにしても、いろいろな問題集に手を出すのではなく、一つの問題集を繰り返し解き、内容を完璧に頭に入れるような勉強法を心掛けてください。

 

同時に赤本を用いて、新潟大学の過去問になるべく多く触れましょう。

この際、時間を計って本番同様の条件で臨むことを忘れないでください。

時間配分等の感覚は、実戦演習によってでしか養うことはできません。

 

また、2017年度入試では問題構成が大きく変わり、来年度以降も継続されるかは不透明です。しかし、医学部受験生としては、どの分野が選択問題になるか分からない状況から、全単元を解答する形に変化したにすぎません。

つまり、2018年度以前の形式であるか新形式であるかに関わらず、上の対策方法を変えることは不要であることを付け加えておきます。

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まとめ

新潟大学の物理の傾向と対策の要点は、

①理科2科目に対して180分

②問題構成は、

【2018年度以前】大問1:力学、大問2:電磁気、大問3:波動、大問4:熱力学

【2018年度】大問1:力学、大問2:電磁気、大問3:波動、大問4[1]波動[2]熱力学

③解答対象は、

【2018年度以前】医学部受験生は、大問1+その他2問が例年のセット

【2018年度】全学部共通で3題必答

④医学部専用の問題は出題されず、難易度は基本~標準

⑤75点中60点(8割)を目指す

⑥センター試験までは穴を作らない勉強を心掛ける

⑦センター試験終了後から二次試験までは、

過去問の分析、問題集で出題されそうなテーマの復習、赤本で実戦演習

の3つを行う

の7つです。

 

医学部志望の受験生は、全学部共通の大問1や頻出の光の干渉、熱サイクルあたりのテーマは、ほぼ満点を取ってくるでしょう。

ということは、裏を返せば、その他の大問、中問でいかに点を落とさないかが勝負の分かれ目と言えます。

 

難問を解けるようになる必要性はないので、あくまでも基本的な典型問題であれば、何が出されても対応できるようにしておきましょう!!

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