【検証】青チャートだけやれば医学部受験の数学で合格点が取れる説

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プレゼンターの石戸です(笑)医学部受験界では、まことしやかに、ささやかれている説があります。それがこちらです。「青チャートの例題だけ完璧にやれば医学部でも大丈夫」。今回は、この説について検証していきたいと思います。結論から言えば、青チャートの例題だけをやっても医学部受験の数学は大丈夫だとは私は考えていません。その理由とともにご紹介していきたいと思います。

そもそも青チャートって何??

ご存知の方も多いとは思いますが、知らない人のために青チャートをまずご紹介します。青チャートは、数研出版さんから出されている「チャート式」という問題集のシリーズのうちの一つです。チャート式は、難易度別に4種類に分かれています。難易度別に、白色・黄色・青色・赤色でカバーを分けているため、それぞれ「白チャート」「青チャート」と「色+チャート」で呼ばれています。

チャートについての具体的な使い方やどんな人に効果的かは医シュランガイドに掲載しているので、そちらもご参考ください。

「青チャート」の医シュラン!医学部受験で勝つ問題集の使い方

青チャートだけをやれば医学部に合格できるか?

では、肝心の「青チャートだけをやれば医学部受験の数学で合格点が取れるか?」ですが、冒頭に申し上げた通り、残念ながら青チャートだけでは、医学部受験の数学で合格点は取れないと思います。正確に言えば、青チャートだけをやって十分数学の実力がつく人もいるかもしれません。しかし、多くの人にとって、青チャートだけをやるだけでは不十分です。

 

青チャートだけでは不十分だという理由は、青チャートだけでは数学の応用問題は解く力はつかないからです。抽象的でイメージがわかないと思いますので、もっと具体的に説明していきましょう。

なぜ青チャートだけで応用問題が解けないのか?

「応用問題を解く力がつかない」と言いましたが、そもそも応用問題とは何でしょうか?

私は、数学の問題を基礎問題・標準問題・応用問題の3つに分類しており、応用問題を次のように考えています。それは、「前問の内容を組み合わせて解く問題」です。

私立・国公立を問わず、前問の内容を組み合わせて解くという問題は入試数学において、頻出です。それは数学の問題の作り方からもわかります。

 

数学では、私立・国公立を問わず、多くの大問が問1・問2・問3のように、いくつかの小問に分かれています。数学の問題をつくる人は、適当に小問を作っているわけではなく、基本的には最後の小問を解いてもらうためにその問題を作っています。しかし、いきなり最後の問題だけを聞くと難しいので、細かくわけていき、各項目を問う出題にしています。したがって、問1、問2で求めた内容を問3で使うというのは数学ではよくあることです。少し話がそれますが、数学で問1、問2は解けても最後の問3が解けないという人は、ぜひこの「前問を利用する」ということを意識してみてください。

 

話を戻しましょう。チャート式では、基礎問題・標準問題まではカバーできても、「前問の内容を組み合わせて解く」ということまではできません。それは、チャート式の例題は、解法を集めたものであり、その解法を組み合わせて使う問題は収録していないからです。

青チャートは呪文を覚えさせてくれるグリモワール(魔術書)

いわば、青チャートは様々な呪文を覚えさせてくれますが、状況に応じた合成呪文の使い方は教えてくれません。

数学の問題をドラクエ(ドラゴンクエスト・敵を倒すゲームです)で例えるなら、、、

問1 メラゾーマ(炎呪文)を使って倒す敵

問2 ヒャダルコ(氷呪文)を使って倒す敵

問3 メラゾーマ+ヒャダルコを使って倒す敵

です。呪文を知らなければ敵を倒せません。倒すべき呪文を教えてくれるのが青チャートです。しかし、最後の問題で、同じように「あれ??この敵にはどの呪文??」と考えていたらGAME OVERになってしまいます。そうではなく、問3では、「うーん。この敵は、どの呪文でも倒せないな。どうしよう?あれ??まてよ。よく見ると、この敵、右側が、火でできていて、左側が、氷でできているじゃん。じゃあ、右には、ヒャダルコ(氷呪文)、左にはメラゾーマ(火呪文)を使えば倒せるじゃん」という視点が必要になります。最後の訓練を青チャートでは行えないので、青チャートの例題だけをやっても数学で高得点を取ることは難しいと考えます。

 

とはいえ、中には、呪文を全て教えてもらえれば、状況に応じて呪文を使い分けて、どんな敵でも倒せる大魔法使いもいるでしょう。同じように、青チャートで基本となる解法を全て教えてもらえば応用がきかせて、応用問題を解ける人もいると思います。その意味では、青チャートの例題だけで医学部受験の数学を制する人もいるかもしれません。しかし、その数は圧倒的少数派ですので、青チャートとは別に、応用問題を解くためのトレーニングも行う必要があります。ちなみに、応用問題を解くためのトレーニングは問題集であれば「やさしい理系数学」がおすすめです。実際の入試問題を解いても力がつきます。

やさしい理系数学については以下の記事を参照ください。

「やさしい理系数学」の医シュラン!医学部受験で勝つ問題集の使い方

70名以上の医学部生に青チャートの実態について聞いてところ・・・

実際、現場の声はどうなのでしょう?岡山大学医学部の学生さん+弊社塾生で医学部に合格した方70名以上を対象に「青チャートだけやって医学部に合格したか?」を聞いてみました。そうすると、皆さん言っていたのが、「青チャートだけしかやらなかったということはないのでわからない」ということです。考えてみれば、学校でも、予備校でも、応用問題を解くためのトレーニングに当たる問題集を受験期に解くため、「青チャートだけやる」というのは環境的に難しいですね。

ちなみに、青チャートを数学ⅠA・ⅡB・Ⅲと3冊全て隅々までやったという人は1人だけでした。その人は高校で配られて高校1年生のときから、コツコツとやっていったそうです。

まとめ

青チャートは、基本的な解法が身につくという観点では素晴らしい問題集です。しかし、青チャートだけでは、応用問題を解く実力はつきません。したがって、青チャートの例題だけをやれば医学部受験の数学で合格点が取れるというのは、難しいと思います。

実際、多くの医大生が、青チャート以外の問題集をやっているので、あなたも青チャート等を使い基本的な解法を身に着け、後は、その解法が使えるように、そして、その解法をつかった応用問題が解けるようにトレーニングしてください。

学校で使っている人であれば、学校の定期テストに合わせて取り組めばいいでしょう。自主的に取り組んでいる方は、入試本番から逆算して、応用力をつける時間も考えて、いつまでにチャートを終わらせるかを考えた上で利用すると効果的です。

今より数学がグッとできるようになり、医学部受験を突破できることを祈っております!

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