関西医科大学の前期一般入試の化学の傾向と対策

2018年09月18日 志望する大学の特徴

関西医科大学化学

先日、「関西医科大学の前期一般入試の物理の傾向と対策」の記事の中で、関西医科大学の物理の問題は現象を考えて解く定性的な理解を問う問題が頻出であるとお伝えしました。化学はというと、計算問題のような定量的な作業を扱う問題の比重がやや多くなっています。

 本日は関西医科大学の化学について、傾向を分析し、合格を掴み取るのに必要な具体的な勉強法について紹介いたします。

関西医科大学の化学の試験形式・配点は?

関西医科大学の入学試験には、一般入学試験(前期・後期)(約86名・6名)に加えて、様々な得意分野を持つ受験生向けの特色入学試験(若干名)やセンター試験利用入学試験(10名)等の、複数の制度が存在します。(カッコ内は各入試制度の定員)

今回はその中でも、最も受験者数や合格者数の多い、前期一般入試について取り上げます。

 

前期一般入試では、第一次試験と第二次試験の二段階で合格者が選抜されます。

第一次試験では、数学、理科2科目、英語および小論文が課されます。

そして、第一次試験を突破すると面接試験があり、最終合格者が決定されます。

 

各試験の詳細な点数配分は、

【一次】数学:100点 理科:100点×2 英語:100点 小論文:段階評価

【二次】面接:段階評価

とされており、点数化されるのは筆記試験の400点分です。

 また、小論文の評価は第一次試験では考慮されず、第二次試験の合否判定に使用されます。

 

 その中で理科は、物理、化学、生物の3科目から2科目を選択して受験します。

 制限時間は理科2科目に対して120分が与えられるため、1科目にかけられる時間はおよそ60分です。

 

 化学に関しては、大問4つで構成され、各大問には4~7題程度の小問が与えられます。各大問では基本的に1つのテーマや実験が与えられ、小問で関連事項の知識を問われたり量的関係について計算をさせる問題が出されます。

 出題内容としては、理論化学や有機化学が重要視されており、無機化学の分野からの出題は比較的少ないです。それらの多くは、複数の分野の知識を活用する融合問題となっている場合が多い点も押さえておきましょう。

 

 解答形式はほとんどが計算結果や空所に当てはまる単語、化学反応式といった、答えのみを記入するものです。ただし、過去にはグラフの描図や理由説明の論述の出題歴もあるため、対策に時間をかける必要はありませんが、頭の片隅にはおいておきましょう。

 

 全体としては、計算を伴う問題が多いという特徴が挙げられます。計算問題では状況設定がやや複雑なものもあります。状況設定の把握を間違えてしまった場合、残りの問題全ての計算が合わないといったこともあり得ます。導出過程を書かせない分、部分点が見込めないため、確実に正しい結果を出せる計算力も欠かせません。

 一方で、その他の知識を問うような問題に関しては素直な問題が多いため、計算問題の出来具合が勝負を分けると言えます。

関西医科大学の化学の問題の難易度と合格に必要な得点率は?

それでは、関西医科大学の化学では何点を目指せばよいでしょうか?それを考えるためにまず、過去の合格最低点のデータや難易度を分析してみます。

 

関西医科大学の前期一般入試の合格最低点は、400点中で、

2018年度:234点 2017年度:203点 2016年度:230点 2015年度:251点

となっています。

 したがって、260点(65%)得点できれば、合格安全圏といえます。

 

 このことから、各科目で何点ずつ取ればよいか考えると、

数学:60点 理科:135点 英語:65点

とすれば、合計260点に達することができます。

 

 理科では2科目で135点を取ればよいため、1科目あたり65~70点が目安となります。

 化学は知識を問う問題では重箱の隅をつつくような内容や、特別な思考力を求められる問題は見られないため得点源となります。残りの計算問題でどの程度、得点を稼げるかがカギとなりますが、よほど大幅に失点しなければ目標達成は可能です。

 むしろ計算問題の練習を重点的に行うことで、他の受験生と差を付けられるポテンシャルもある科目といえます。

関西医科大学の物理の出題傾向は?

関西医科大学の物理の出題傾向は?

 

関西医科大学の化学は、上述のとおり理論化学および有機化学からの出題が多くなっています。ここでは、理論化学と有機化学の頻出分野についてまとめます。

 

【理論化学】

 理論化学で最も頻出度の高いテーマは、

・「酸化還元反応」

・「化学反応式と量的関係」

に関する問題です。

 

「酸化還元反応」では、イオン反応式を書ける必要があるため、代表的な酸化剤・還元剤の半反応式は全てかけるようにしておきましょう。

 

「化学反応式と量的関係」については、化学の計算問題の中心をなすものですが、関西医科大学では特にウェイトが大きいといえます。2017年度には具体的な物質名が与えられない状況下で、モデルケース的に化学反応式と量的関係を考察する問題も出題されています。

 

 その他にも、「中和滴定」や「混合気体」の問題も頻出です。

 

「中和滴定」の問題では中和が完了したかどうか判別するのに、どの試薬を用いればよいかを問う問題が頻出です。試薬ごとのpHと変色域の関係は、試験前に覚え直しておくことをお勧めします。

「混合気体」の問題については、実験結果から混合気体に含まれるそれぞれの気体の分圧を算出するのが典型的なものです。化学反応式を正しく書いて、しっかりと状況整理ができればさほど難易度は高くはありません。

 

【有機化学】

 有機化合物の構造決定は非常に頻出度が高いですが、その際、必ずと言っていいほど元素分析の手順が求められます。有機化合物の燃焼で生成した物質の質量から、元の物質の分子式を導出する流れは絶対に押さえておいてください。

 また、私立医科大学でよく見られる傾向ですが、生体の化学反応をテーマとする大問も比較的多く出されます。入学後の勉強を意識しているといえますが、大学入試の段階ではもちろん医学的な知識は一切必要ありません。そのため、生体の化学の問題の本質は、糖やアミノ酸・タンパク質等の関連知識である場合がほとんどです。過去には、呼吸により産生されるATP量を計算する問題も出題されていますが、小問の誘導に乗っていけば解答可能な問題でした。

 さらにベンゼンの誘導体を理解していることも重要です。ベンゼンからフェノールを工業的に生成する流れや、カップリング反応に至るまでの化学反応は全て書けるようにして本番に臨んでください。

 

 なお、無機化学については特段、頻出分野については触れませんでしたが、まったく出題がないというわけではありません。理論化学・有機化学に比べると重要度は下がりますが、一部で遷移元素の性質を問われたり錯イオンの生成についての化学反応式を書かされるものも出題されています。

 いずれにせよ、無機化学の知識なしには化学の全体的な理解にはつながらないため、試験直前期までは全範囲を網羅的に勉強し、試験直前期に分野によってメリハリをつけて復習をするといった形で勉強するのがよいでしょう。

お勧めの関西医科大学の化学の対策方法

まとめ

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